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毛深い玩具
【フェチ/マニア 官能小説】

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無意識の毛肉-1

 下校途中だろうか?
自転車に乗った夏服セーラー服の女子中学生が、公園の遊歩道を走っていく。
自然公園でバードウォッチングしている振りをする望遠ズームレンズを装着した一眼カメラを手にしたニット帽の男が、ヘルメットを被ったポッチャリ体型の女子中学生をレンズで捉える。
「また便所だな」
木々に囲まれた奥まった一角にある古い公衆トイレのそばで自転車を駐めた女子中学生は、ヘルメットを取ってカゴに入れてトイレの中に消えていく。
「うわ、思い切ったな、あんな短くするか?」
先週までは肩に届くくらいの髪を後ろで束ねていたり三つ編みお下げにしていた太った女子中学生が、ベリーショートにしていたのに驚いた。
10分か15分か、かなりの時間が経った後、さっきの女子中学生が顔を上気させてトイレから出て来る。
「やっぱ、オナだな、これ」
自転車で公園を通り抜ける豊満な女子中学生に気づいた男は、下校時間だろうほぼ毎日同じ時間にその姿を追っていた。
散歩している振りしてコンパクトデジカメで、たまにこうやって大きなレンズのカメラで、隠し撮りをしていた。
太い生脚や制服を圧迫する胸の膨らみ、愛嬌のあるおたふくみたいな顔、マニアックなフェチ心を満たす田舎の芋っぽい女子中学生。
そして、いつも立ち寄る公衆トイレでの長いロスタイム。
男女別れていない個室にはおびただしい数の卑猥な落書きも確認していたので、ここで毎日オナしているのだろうと容易に推測できた。
さっきは後ろ姿でわからなかったが、トイレから出て来た正面からウォッチすると、ベリーショートにしたために太い眉と細い目とちょこっと上を向いた鼻のおかめ顔が際だって芋っぽく見える。
「ん? なんか、どっかで見たかな?」
自転車で走り去る女子中学生の後ろ姿を見守りながら、望遠レンズで覗いたベリーショートの顔のアップが頭から離れない。

 県営団地の3階の自室に戻った男は、撮ったばかりのデジカメデータをパソコンに取り込みながら、別のパソコンに外付けハードディスクを繋げてなにかファイルを探し始めた。
スキンヘッドに無精髭の太田文也は、38歳のフリーシステムエンジニア。
県が誘致した中堅メーカーの工場新設のため雇われ東京から赴任し、便宜を図ってもらい完成したばかりの県営団地に入居させてもらった。
県営のため2LDKなのに東京ではありえない格安家賃だったが会社持ち、物価も安いので思いっきり趣味に金をつぎ込めていた。
しかもトラブルから工場建設が大幅に遅れており、ある程度完成してからでないと太田の出番はあまりない。
毎朝、市街地にある準備室に出勤して、あまり自分には関係の無い会議とミーティングを重ね、午後はシステム構築のオペレーションのシミュレーションを繰り返すだけ。
気分次第で午後は自主休業して、帰宅したり女子高生や女子中学生ウォッチングに出かけることも多かった。
「これ、かな?」
分類されたおびただしいファイルの中から、【小学4年生陰毛腋毛トントン ※注:デブです】を見つけた。
太田の萌え要素は、女子中高生でも芋っぽい垢抜けないブサカワ系。
ほかには、放尿、陰毛、パイパン、腋毛、豊満、ロリなどなど、フェチ系も守備範囲。
あまりにもマニア過ぎるため、同好の士と情報交換したり、持っている動画や写真などのアイテムを交換するなどしていた。

【小学4年生陰毛腋毛トントン ※注:デブです】のファイルをクリックし、さらに日付ごとに分類されているフォルダーの一つをクリック。
ブラウザに画像のサムネイルが並び、さらにその一つをクリックすると、画面いっぱいに全裸の女の子の写真が映し出された。
ベリーショートで太い眉にぷっくりほっぺに押し上げられた少し上を向いた鼻、キューピーのようなぽっちゃりの幼児体型に太い腕と脚。
そして何より印象的なのが、ちょろりと生えかけの腋毛と幼い一筋の割れ目にかなり目立つ陰毛。
パソコンに取り込んだばかりの今日さっき撮ったデジカメデータを開いて、トイレから出て来た女子中学生の画像を並んで置いてあるモニターに映し出す。
「似てる、かなり、たぶん、どうだろ?」
何か決定的な証拠がないかと、両方の画像を拡大して画面を注意深く観察する。
「これ、そうかな?」
向かって右目下とぽってりした唇の左下、小さなホクロが2枚の写真の被写体が同一人物であることを、ほぼ確実に証明していた。


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