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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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降臨-6

「んあ〜…ムカつく女っ!無駄に疲れた……さっさと寝るか……」

 まだ夕方だったが、木の上で器用に丸くなった俺は直ぐ様眠りに落ちる。


「んっ……ああっ……あんっ」

 あ、くそ。

 どこぞのバカップルが俺のテリトリーでなにやらおっ始めたな。

グチュッグチュッ

 リズム良く響く水音の源を探してみると、なんと俺の寝床の真下じゃねえかっ!
 このガキ共がっ覗くっ!覗いて一番良いところで邪魔してやるっ!
 女は柏ノ木にもたれてキャミソールをたくしあげられ、露になった大きな胸が揺すられる度にぷるんぷるん揺れている。

(うおお、しゃぶりつきたいぜ、コノヤロ)

 ミニスカートも捲りあげられて、脱がされたパンツが足先に絡みついていた。
 その女の片足を抱えて繋がっている男は、余裕がないように必死に腰を突き上げている。

「はあっはあっはあっ」

「あんっああっ」

 おいおい、男の方は童貞君か?こりゃあ、思ってたよりも早く終わりそうだな。
 俺は木を伝って降りながら驚かすタイミングを見計らって……見計ら……って……うおおおっ?!
 驚かすつもりが俺が驚いちゃったよ?!何やってんのあの人??
 男女が絡み合ってるすぐ横!!そこの茂みに揺れる白い尻尾!!
 どう見ても犬神様じゃね?!薫子じゃね?!

「ああんっ!!イクっイっちゃうっ!!」

 驚愕する俺を余所にバカップルはラストスパートに入った。

「はあっはあっ俺もっはあっはあっ」

「あああアアーーーんっ!!」

「ぐっうぅ」

 ズンッと深く繋がったバカップルはそのまま動かなくなり、暫くするとズルズルと崩れ落ちた。
 くっそぉ、邪魔できなかったじゃねえか……。

「はあ……はぁ……気持ち良かった?」

 男が女に優しく問いかけた。
 それ以上させるかっ!俺は木の上からダイブしてバカップルのすぐ横に降りた。

「キキッキキキーーー!!」

「きゃあああぁっ!!」

「うわああっ!!」

 いきなり猿がすぐ傍に落ちてきたら誰だって驚く。
 バカップルは体にまとわりついている服に足を取られながらダッシュで逃げていった。


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