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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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盟約-17

「あっあぁっダメっ狂うぅっアァ!」

「狂えよっ!妖怪相手に卑猥な姿を晒せ!」

「あ゛あぁっ来るぅ!イクううぅっ!!」

「ぐっ」

 俺を凄い勢いで搾り上げながら緑子さんは絶頂に昇りつめる。
 元々余裕なんか無かった俺は抵抗せずに中に精液をぶちまけた。

「ぅあ……は……あぁっ……」

「はっ…はぁ……」

 繋がったまま折り重なって荒い呼吸を繰り返す。

「満足……しましたか?」

 一応、躰を撫でて後戯をしてやりながら聞いてみると……。

「気に入った……また頼む」

 心地よさそうに言って、緑子さんは目を閉じて夢の中に旅立っていった。
 俺は彼女を起こさないように分身を引き抜き、ベットに寝そべって見学していた薫子を手招きした。
 パタパタと尻尾を振りながら俺の首筋に顔を埋める薫子。

「……どれくらい居るつもりなんかなあ?」

 別に良いけど出来れば薫子と2人でまったりしたい。
 それに、3人で寝るにはシングルベットは狭すぎるから長く居るならベットを変えて……つうか、もうちょい広い部屋にしたほうが……。

「大御神様もそんなに暇ではないから、長くても1週間ぐらいだと思う」

 あ、なんだ……ならこのままで我慢すっか。

 ホッとしたら俺にも眠気が襲ってきた。
 薫子の額に軽くキスをして目を閉じる。

 余計なお邪魔虫が乱入してきたが、とにかく薫子は俺の腕の中。

 永劫の時を共に歩む俺の伴侶……俺の犬神様。

 俺は薫子に頬を寄せ、ありったけの心を込めて囁いた。

「愛してるよ、薫子」

 その時の薫子の輝くばかりの笑顔は、俺に再び火をつけるのには充分だった。


ー終わりー


 後日談

 どこから話が漏れたのかしらねえが、一部の神様と妖怪の間で『神殺しのアツ』という名誉あるアダ名がついた。

 全然嬉しくねえよ。

ー本当に終わりー


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