投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

藍雨
【SM 官能小説】

藍雨の最初へ 藍雨 4 藍雨 6 藍雨の最後へ

藍雨(前編)-5

かすかに潤んだ唇を開いた燿華さんの顔が、しだいに恍惚とした蠱惑に充ちた表情を見せ始める。
彼女の黒いコスチュームのなかで、その肌が秘めやかで妖艶な湿り気を持ち始め、陰毛は青く炎
上するように萌えあがり、膣孔の襞肉が陽炎のようにゆらゆらと揺れているような気がした。


次の瞬間、燿華さんは唇をきゅっと噛みしめると、ぼくの頬を平手でぶった。

バシッー

一瞬、ゆがんだぼくの瞼なかに、彼女を乞うような頬の痛みが訪れたとき、ぼくは彼女のものに
なったような気がした。

そして、にっこりと笑顔を浮かべた燿華さんは、ぶったぼくの頬を掌で優しく包み込むとキスを
してくれた…。

息苦しい吐息を洩らすぼくの唇を、まるで自分のもののように彼女は奪い取る。重ねられた唇の
あいだに、舌を優しく潜ませてくる。押さえ切れない欲情が、ひたひたとぼくの体中に溢れ始め
る。

その瞬間、ぼくは、まるで遠い藍雨の霞む空の彼方に吸い込まれるように、彼女に溺れていく…。



蠱惑的な瞳を見開いた燿華さんは、ぼくの生あたたかい唾液を啜りあげたあと、ぼくから顔を離
す。彼女の唇の端から、ぼくから啜りあげた唾液が微かに滲んでいる。

彼女は、ゆっくりとぼくの薄い胸に唇を寄せ、しっとりと濡れた舌を這わせた。


天井から吊されたぼくのからだ全体が張りつめ、胸の鼓動が高まってくる。そして、薄紅色の
ほどよい大きさをした乳輪の中で色づいたぼくの乳豆は、息吹いた蕾のようにふくらみをもち始
めていた。

燿華さんは、ぼくの肌触りを確かめながら、乳首の根元を唇で包み込む。その薄い唇の濡れた光
は、どこか若葉のあいだから滴る露の輝きをもっていた。そして、あのときの夢の中の女の人と
同じように白い歯でぼくの乳首を囓り始める…。


乳首に刺さる彼女の歯を感じるとき、ぼくはペニスの奥が苦しくなるくらい燿華さんを欲しくな
るのだ。

ぼくの薄い胸元にゆっくりと這い続ける燿華さんの唇… ぼくは、ずっと焦らされ続ける…。


その唇が肌の上を蠢く感触だけで、ぼくは薄い胸の奥がえぐられ、ペニスの奥が鷲づかみにされ
たような心地よい快感を感じることができる。

豆粒のような桜色の乳首がそそり立ち、からだ全体が、まるで熟れた果実が朽ち落ちていくよう
な熱で冒され、燿華さんを烈しく求めている。
性の高まりとともに、ぼくの中の血流が体の中を逆流し、性器の奥には、生あたたかい精液が、
すでに蕩け始めていた。



藍雨の最初へ 藍雨 4 藍雨 6 藍雨の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前