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どうして....好きになってはいけないの?
【純愛 恋愛小説】

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二人が選んだ未来(こたえ)-1

ゴールデンウイーク初日の朝、優羽は携帯の呼び出し音で起こされた。
「はい...もしもし.....」
優羽は半分眠ったまま電話に出た。
「優羽?まだ寝てたの?」
舞姫からの電話だった....
「姉さん?こんな時間にどうしたの?」
優羽はすぐに起き上がった。
「2時頃にそっちに着くから駅まで迎えに来て!!」
「えっ!?」
「お願いね!」
そう言って電話は切れた。


駅の改札口から出て来た舞姫を見つけた優羽は嬉しさを隠してワザと面倒くさげに手を上げた。
「こっち!こっち!」
優羽の姿を見つけた舞姫は笑顔で駆け寄って来た。
「ゴメンね...急に....予定があったんじゃない?」
舞姫に笑顔でそう言われると怒る気にもならなかった。
「別に...予定があったらすぐに連絡するって....」
優羽が照れたように言うと
「良かった....」
舞姫は安心したような笑顔を見せた。
「昼ご飯は?」
「まだ.....」
舞姫がそう答えたので、少し遅めの昼食を食べる事にした。優羽は舞姫を近くのファミレスに連れて行った。連休初日とあって混んではいたが、昼食には遅い時間だったので待たされる事はなかった。
「ネェ...悪いんだけど....優羽の部屋に泊めて欲しいんだけど....」
舞姫は申し訳なさそうに言った。
「別にいいけど...いつまで?」
「6日まで.....」
「えっ?」
優羽の目が点になった。今日から6日までの9日間....ゴールデンウイークの間ずっと優羽の部屋に泊まるというのだ....
「ダメ?」
舞姫は上目使いで優羽を見つめた。優羽に断る事が出来るはずがなかった....
「わかった....」
優羽が嬉しさを隠して言うと
「ありがとう!」
舞姫は飛びっきりの笑顔を優羽に見せた。姉さんの頼みを断るわけないだろう....優羽は心の中で呟いた.....


ファミレスを出て、優羽は舞姫の荷物を持って歩いた。
「急に出て来て....どうしたの?」
「優羽に逢いたかったから.....」
舞姫が恥ずかしそうに呟いた....
「えっ!?」
一瞬..優羽の思考が停止した....
「なんて言ったらどうする?」
舞姫はおどけて見せた。
「姉さん!!」
優羽が少し怒ったように言うと
「ゴメンね.....」
舞姫は無邪気に笑った。
(姉さん...俺の気持ち知ってるくせに....)
優羽は3年前の告白を思い出した....
(本当に...優羽に逢いたかったからなんだけど....)
舞姫は本心を隠しておどけて見せた....
舞姫は優羽の右腕に抱きついて
「こうしていると恋人同士に見えるかな?」
無邪気に笑った。
優羽は嬉しさを隠すのに困ったような顔をしていると
「もしかして.....迷惑だった?」
「えっ?」
「こうしているのを見られるとマズい人がいるとか......」
「いない!全然いない!」
優羽は慌てて否定した。


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