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どうして....好きになってはいけないの?
【純愛 恋愛小説】

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動き出した時計-4

「お前はいくつになると思っているんだ!お母さんがお前の年齢の時にはもうお前を産んでいたんだぞ!それにお前の幼なじみのかよちゃんもこの前赤ちゃんを産んだというのに....」
「別にいいでしょ!人は人!私は私なんだから!ほっといてよ!」
「なんだその言い方は!親が娘の心配をして何が悪いんだ!」
最後のほうは怒鳴り声に近かった。
「私はまだ25よ!」
舞姫も負けずに言い返した。
「まだじゃない!もう25だぞ!25にもなって彼氏はおろかボーイフレンドすら家に連れて来た事無いじゃないか!」
「好きな人くらいいるわよ!」
「本当にそんな人がいるなら連れて来てみろ!」
「わかったわよ.....」
「えっ?」
「わかったわよ!ちゃんと連れて来るわよ!」
舞姫はそう言うと自分の部屋へと向かった。
「勝手にしろ!」
和雄も部屋に戻った。
「お父さん.....」
綾子は舞姫を気にしながら和雄を追いかけた。
舞姫は無性に優羽に逢いたかった....話しがしたかった....逢ってどうする....そんな事は考えられなかった....ただ優羽に逢いたい....その思いで溢れていた....気づくと....着替えを入れた鞄を手にした舞姫は関西行きの特急列車に飛び乗っていた....

舞姫の事を忘れるために....優羽が家を出た時に止まっていた時計が....二人が気づかないうちに動きだそうとしていた....

二人が見つける答えは....どのような決断を下すのか....その時は近づいて来ていた......


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