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天狗屋物語
【SM 官能小説】

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天狗屋物語(後編)-9

「いつか、サエコを見つけ出して、仕返ししてやりたいと思っていたわけ…」というわけで、そ
のサエコとかいう女の居場所をやっとつかんだ爺さんは、オレに協力を求めてきたってわけだ。

なんでもサエコは、そのストリップ小屋が廃業したあと、銀座のママとしてスカウトされたらし
い。
ヤバイ仕事はオレも避けたかったが、高級ブランデーに酔ったオレは、サエコという女に対して
すでにチン○ンの疼きは止まらなかった。


簡単にサエコはオレたちの罠にひっかかった。オレは、サエコの銀座の店に出入りしている三流
俳優の名前を使って人気のない公園に呼び出し、ちょっと手荒だったが腹部にパンチをかませて、
いつものように薬を嗅がせて車に連れ込んだのだ。



裸電球の灯りが黴臭い仕置き部屋の中を照らし出している。
薬を嗅がせられて朦朧としたサエコは、頭の上部で手首を束ねるように縛られ、白く細いうでが
天井から垂れ下がった鎖へと伸びていた。そして股間を割り裂くように開いた脚は、床板に打ち
込まれた木杭に繋がれ足枷を嵌められている。

いい眺めだ。今夜は、爺さんの好みでとりあえずこういうスタイルになった。縛りはまだ入れて
いない。うなだれるように首を垂れたサエコは、着ていた着物を剥ぎ取られ、小太りのあわれな
素っ裸を晒していた。

「…爺さんよ…今夜はあの三角木馬を使うだろう…」

「あれは、じっくり楽しんでから最後だな…」と言いながら、意識が少しずつ戻っているサエコ
の太腿を撫でている。サエコの年齢にしては、からだの肉づきは、脆い脂肪が蕩けたような粘っ
こさをもち、肌が艶めかしい光沢さえ放っていた。

アップスタイルの黒髪からほつれた髪の毛が頬にかかり妙に色っぽい。たっぷりと情感を湛えた
重みのある乳房は、彼女の年齢にしてはほどよい弛みをもち、肉づきのいい下半身は丸みのある
なだらかな起状を描いている。

白い腿の付け根には、薄墨色の煙が立ちこめたような陰毛が、悩ましい三角錐の形をとり、噎せ
るような蜜汁の匂いを漂わせている。そそり立った黒い絹糸のような陰毛は、熟れきった女の
妖艶ささえ、うっすらと醸し出していた。


「この女、いいからだしてるじゃないの…爺さんよ…」

オレは黒く染めた麻縄の束をほぐしながら言った。うなだれたサエコは、嗚咽を洩らしながら、
意識を取り戻したのか、うっすらと瞳を開いた。


「…ど、どういうことなの…」

羞恥に晒された自分の姿に気がつくと、腿をすりあわせ羞恥の源を閉じようとする。天井に伸び
た腕がゆれ、ギシギシと鎖が軋む。

「サエコ…久しぶりだな…オレだよ…オレ…まさか忘れたわけじゃないだろうな…」
爺さんが、サエコの顎をしゃくりあげながら言った。

「あんた、どういうことよ…こんなことをして、タダじゃすまないわよ」

「どうすまないって言うんだよ…その素っ裸で、ヒッヒッ…」と、爺さんが、サエコの乳首を捩
りあげる。

こういう気が強い女を虐めるのも、あのミヨコ以来だ。こんな女はいきなり責め上げることはし
ない。じわじわと恥辱にさらしていく。


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