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天狗屋物語
【SM 官能小説】

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天狗屋物語(後編)-1

――― 谷 舞子 様


ぶしつけで申し訳ありませんが、ぜひ一度お会いできないでしょうか。私は学会で一週間ほど
日本を離れますが、そのあと大学へは休暇をとる予定です。

わたしは信州の方に小さな山荘をもっています。いいところですので、ぜひご一緒したいと思っ
ております。もちろん、わたしとあなたのSMプレイ用の部屋も用意しております。

いつかあなたのような女性とめぐり会えたらと、SMプレイ用に部屋を密かに改造しました。
自慢ではないですが、そこらあたりのSMホテルとは、比べものにならないくらいいい部屋にし
たつもりです。

その部屋であなたを縛り、様々なプレイをあなたと交わすことができることを想像すると、恥ず
かしいのですが、年甲斐もなく自分の中の男が疼きます。

怖がらないで欲しいのですが、あなたを調教するための檻も準備しております。あなたの小説で、
あなたが檻で飼われることを望んでおられることを読み、特別に注文をしました。
もちろん、あなたへの私からのプレゼントとして、素敵な首輪も用意していますよ。

私は、ぜひあなたを山荘に迎えたいと思っています。魅力的なあなたを、私のものにするために
…いや、あなたが心の奥底から望んでおられるプレイと調教によって、私はあなたを変えること
ができると本気で思っております。

お見合い写真みたいで戸惑いましたが、私の写真を添付しておきます…。あなたからのよいご返
事をお待ちしております…。



「あんた、よくこんなデタラメなウソが書けるものだね…。文才あるよ…感心するね…」
早朝から爺さんがオレの部屋に入ってきて、オレが「谷 舞子」に送ったメールの紙を畳の上か
ら拾い上げ、笑いながら読んでいる。
添付の写真のことを聞くので、大学教授らしい男の写真をネットで適当にさがしたことを言う。

「SMホテル以上の部屋か…どちらかというと、ここはゴミためみたいなところだがな…
あんた、その舞子とかいう女を誘い出して、本気でここで楽しむつもりかい…」

「ああ…そのつもりだ。オレはやると言ったらやるんだ。ヨシエと舞子という女を調教して、
客を呼んで、天狗屋SM過激ショーなんてどうだい…」と、オレは本気とも冗談ともつかない
返事をする。

「あんまり手荒なことはやりたくねえな…」
よく言うよ…いつも手荒すぎるくらい女を責めあげるのが好きなのは、爺さんの方だろう。

「大丈夫…絶対、うまくいくって…あのときもうまくいったじゃねえか…そのときは、爺さんに
も十分楽しませてやるぜ…」

簡単なことだぜ。相手が誘いにのったら、待ち合わせの場所まで車で迎えに行く。薬を嗅がせて
車に連れ込めば、あとは仕置き部屋に監禁するだけだ。以前もこの手で、オレの高校のときの
同級生のミヨコという生意気な女を爺さんといっしょに手込めにしたことがある。


ミヨコは、オレが中退した高校でバレーボール部だった。美人だったが男みたいに気が強く、ほ
んとうに生意気な女だったぜ…。からだも外人並みにでかく、太腿も太く、乳の張ったグラマー
な女だ。


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