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天狗屋物語
【SM 官能小説】

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天狗屋物語(前編)-3

あいかわらず腐った生ゴミの匂いが、店の横を流れる水路から臭ってくる。
閑静な住宅街の一角にあるというのに、最近は店の前で立ち小便なんてする酔っぱらいもいて
困ったものだぜ…。


そう言えば、三日ほど前に初めてこの店に来た客は、久しぶりにいい女だった。

白い肌の匂いが、オレのチン○ンを久しぶりに疼かせたものだ。その女が、ふらりと店にひとり
で入ってきたときは、思わず生唾を呑み込んだものだ。

どこか奥深く澄んだ瞳と潤んだ綺麗な唇がオレの欲情をそそった。女の年齢はわからないが、
落ち着いた感じからすると、おそらく四十歳は過ぎているくらいだろう。女は仕事帰りなのか、
グレーのスーツ姿だった。

艶やかな髪が肩にかかり、透けるような肌をした色っぽい白い首筋からは、いい匂いが漂ってい
た。それに、白いブラウスのゆったりとした情感のある胸のふくらみと、つい撫でたくなる尻の
形もオレ好みだ。さらにスラリとした脚のラインも涎が出るくらい申し分ないものだった。

すぐにでも、目の前のその女の衣服を剥ぎ取り、縛りたくて疼いたものだ。縛った女の尖った桜
色の蕾のような乳首と太腿の付け根の煙のように靡いた陰毛を想像すると、オレは早くもズボン
のあそこをふくらませた。

女は、興味深そうに店のSM用品をひととおり眺めたあと、古いSM雑誌を買っていった。
その後ろ姿を見送ったとき、オレの脳裏をすっと何かがよぎっていった。それが何なのか、その
ときのオレにはどうしても思い出せなかった。



昨夜は久しぶりに縛りをやった。相手は贅沢も言えず、行きつけの焼鳥屋でバイトをしている
六十歳近くのカズコというババアだ。ひとりもので、少し太めのオバサンだけど、オレの趣味に
うすうす気がついていたらしい。

「あんた、そういうの趣味なんでしょう…いいじゃない…わたしは、その趣味があるのよ…
お願い…今夜はお店が閉まるのが早いから…」なんて、脂ぎった二重あごの丸顔で、ねっとりと
した低い声でオレに囁く。

とてもこんなババアが、デリケートなSMプレイを好むなんて思えない。

「いいけどよ…縛ったあんたの体のあそこを舐めてくれなんて、言わないよな…オレはいやだぜ」

「冷たいわね…もっと若い女だったら、あそこをナメナメしてあげるっていうのかしら…」
そう言いながら淫靡な色目を使うカズコを、オレは蛇みたいな女だとふと思った。

「させてあげてもいいわよ…したいんでしょう…あんただって、縛った女とずっとやってないみ
たいだしさ…」なんて、
こんなブスのババアに、なぜオレが、させてもらわないといけないのかわからないが、とりあえ
ずカズコの執拗な誘いに、酒二杯サービスということで、シブシブ頷いてしまった。



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