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檻の中
【熟女/人妻 官能小説】

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第6章-1


『さっ、どうぞどうぞこちらに!』沙良の頭上にはスポットが当たると、もう逃げることは出来ないと覚悟するしかなくなっていた。そもそも参加した会員は、ここで乱交すら期待している性嗜好の持ち主ばかりなのだ。ここで『いえ結構です』などと言えば、身元を疑われこそすれ、『はぁ、そうですか』と納得してもらえるはずもない。
沙良は周囲の注視する中、意を決しておずおずと前に進んで行った。
―自分の裸体が見られている―。沙良は妙な高揚感を感じてしまっている自分に驚いた。恥ずかしいのだ。だがその恥ずかしさが、嬉しい。何なのだろう、これは…。沙良は自分の反応に戸惑いながらも憑かれたようにふらふらとステージに上がる。
『さ、どうぞここに腰掛けて』そう結城は座面が黒いレザーで覆われたアンティーク椅子を促すと、沙良の耳元に顔を近づけた。結城のまとったコロンの芳い香りがする。『貴女、ピルは服んでる?』と小さな低い声で訊いて来た。その甘い声が沙良の理性を奪ってしまった。彼の術中にはまってしまったと言っていい。『…はい』と催眠に掛かったように沙良が素直に答えると『体は、柔らかい?』と続けてささやいた。『え…長年ヨガをやってますので、柔らかい方かと…』沙良が小さな声で答えると『それはいい!では最高に刺激的な体勢で縛って差し上げましょう』場内の男女に向って一際大きな声でそう宣言すると、やおら沙良の両脚を持ち上げて沙良の頭の後ろに引っ掛けた。沙良には馴染んだ『眠りのポーズ』だったから造作も無い。
だが―。それによって沙良の体は二つに深く折り畳まれ、場内に局部を顕わにしてしまうことになった。奥のすぼまりまで丸見えだ。
そしてその余りに扇情的な光景に場内が騒然となった。見れば男性は殆どが勃起している。
それ以上に沙良を驚かしたのは自分自身の反応だった。ああ…こんな恥ずかしい格好をさせられて男達に欲情されている―。それだけで沙良はもうどうにかなってしまいそうになってしまっていたのだ。―私は、不特定多数の男の前でこんな痴態を晒すことを悦ぶのか…?…なぜ…?
結城は沙良の両肩を膝裏の前に出させると、手を後ろに回して縛った。次に脇下から通した紅い紐を豊かな乳房の上下に渡してくびり出し、その中心からもう一本の紐を通し、二手に分かれた紐を局部から背中に渡して手首を縛った紐に通す。そして、肉芽、尿道口、肛門に大きな結び目が作られ、少しでも動こうものなら擦れて沙良を苛むようにした。
そして更に両腿の付け根から通した別の紐を局部に渡ったそれぞれの一本に通して再び腿に回すと、紅い紐は沙良の局部を菱形に縁取った。結城が満足気に中央の紐を上下させて局部の三点を刺激してやると、『ううっ…』と沙良は思わず呻き声を上げた。


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