開花-4
「おおっ!いいぞ!」
ハンディカムを回し続ける兄も澄恵の出来にご満悦の様子だ。
そしてすっかり歯止めの効かなくなった澄恵。
兄に言われた訳でもないのに自分のTシャツの裾をたくし上げてゆく。
白い飾り気のないブラジャー。
そのブラジャーのカップに押し込まれたタワわな乳肉が露になる。
無論、その間も股ぐらの右手の指先は休む事なく動き続けている。
「んあぁ!あぁぁぁ!ぁぁっ…」
そしてついさっきまで閉じていた口もだらしなく開き、迷う事のない喘ぎ声を漏らし出している。
左手もTシャツの裾をまくり上げて終わりでなかった。
白いブラジャーをずり下げ、そのワイヤーのしっかり効いたカップの中から白く大きな餅のような乳肉を引っ張り出している。
そしてその肉塊の先の充分に勃起した乳首をクリクリとしごき上げる。
「あっ!くはぁぁ!」
その瞬間、縮こみがちであった体を開く澄恵。
「うほっ!凄いね!」
兄もその光景にズーム機能を忘れたかのようにハンディカムを構えたまま澄恵に近づいてくる。
そして…。
「澄恵!乳首を引っ張ってみろよ!」
その声は限りない興奮に包まれている。
しゃがんだまま背中を反るように上半身を起こした澄恵も…。
「んぁぁ!い…いいっ!」
兄に言われるがまま、まるでハンディカムの方に自ら近づけるようにその乳首をギュッと引っ張りあげる。
その瞬間に澄恵の中で燻っていた物に一気に火がついた。
それと同時に微かに守ろうとしていた物は完全に消え失せた。
「あははははっ!澄恵!今、何を引っ張ってんだ?ええ?はははははっ!」
兄も気が触れたような笑い声を上げている。
「乳首!ちくびぃぃっ!」
口の端に泡状のヨダレを溜め、狂ったように叫ぶ澄恵。
その声はいつものような低いトーンではなく泣き声のように甲高い。
「よし…澄恵、立ってみろ」
兄の言葉にスッと立ち上がる澄恵。
その態度に戸惑いや躊躇いは最早、見られない。
そして…。
「んはっ…あぁぁ…」
立ち上がりながらも自分の乳や股ぐらをまさぐり続ける澄恵。
「素っ裸になれよ…澄恵」
兄の更なる要求。
その言葉に従い、一旦オナニーを中断すると急々に自分の服を脱ぎだす澄恵。
兄の卑猥な命令も。
今の澄恵にとっては快楽の後押しでしかない。
そして白い上下の下着も躊躇なく外しさった澄恵。
兄の言葉通り素っ裸になると。
「んあぁ!あぁぁ!気持ち…いいっ」
小さな瞳を爛々と輝かせ、非常に興奮した面持ちで。
再び乳と股ぐらをまさぐり始める。
「いいぞ!澄恵!いいぞっ!」
澄恵の狂いっぷりに気をよくした兄。
撮影を一旦中断して澄恵に近づくと。
ズボンのポケットから何かを取り出した。
それは…。
一本の黒いマジックであった。
その様子を虚ろに見つめる澄恵。
無論、その間も両手の指先の動きを緩める事はない。