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詐欺師E.
【サスペンス 推理小説】

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『詐欺師E.〜E.P.2〜』-2

2 その頃
「あぁ僕だ。今度はいつ日本に行くんだい?」
「今度ですか?29日に行くと思います」
「じゃあ29に僕も行って良いかな?」
「かしこまりましたウォン様。29日のリストに入れておきます。」
「あぁ頼むよ。じゃあ」
「では…」ガチャ
「29か…フフフフッハッハッハ!!」

(9/17PM23:00)
そこはマフィアというマフィアで溢れていた。さぁてどれに行くかだ。ここで重要なのは人選びだ。どうしようもないのに聞いても仕方ない。俺は選ぶとき、特徴のないのを重要視する。なぜなら詐欺師は逃げるときを考え目立つのを嫌う。…アイツにするか。俺が選んだのは髪型も目立つわけでもなく服装もTシャツにジーパンと普通の奴だ
E:俺、日本から来たんだけど色々教えてくれないか?
リー:おう!俺はリー・メイライって言うんだ。よろしくな
E:俺は隆一。よろしく

隆一。もちろん偽名。ただ単に思いついただけの名前さ。話してる内におもしろい話を聞けた。

リ:実は俺さぁ最近大麻の密売を日本でやろうと思ってるんだ。
E:そうか、俺は仲介人をしてるんだ。密売担当なのか?
リ:密売の方が実はボーナスが入るからな!ハハ
E:俺なら高く買うぜ!
リ:ハハおもしろいな!まあそれはいいとして…E.について何か知らないか?
俺の名は中国にも知れ渡っていた。世界中の情報通なマスターならわかるが…まさかここまで。想像を越えていた。
E:実は俺もわかんないんだ。むしろ実在するかすらわからない。
リ:警察の捏ち上げってことか?
E:そんな気がするけどな。不自然だろ?それほどの詐欺師なら警察と組むメリットがないはずだ
と言っておけば俺の存在は噂でおわる。こいつは明らかに俺の手の及ばない所を密売場所に選ぼうとしてる。日本は危ないと言えば密売計画を再度計画し直すだろう。E.がいないと分かれば確実に東京・大阪・川崎だ。それだけルートは実は絞られていることを過去にマスターから聞いた。

リ:そうか。じゃあ日本は噂を盾にしてたわけだな
E:まあおかげで買う側はあがったりさ
リ:ハハハ!じゃあ俺が売ってやらぁ
E:じゃあ今度日本に来るとき連絡くれよ
リ:あぁいいぜ!おっ久しぶりじゃないか

!!
俺は衝撃を受けた。目の前に現われたのは…夢で見た男だった……


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