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詐欺師E.
【サスペンス 推理小説】

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詐欺師E.-1

(6/9PM6:18)夕暮れ時…俺は目覚めた。いつものワイシャツにジーパンに着替える。
「さぁーて、仕事に行くか!」
俺の仕事…詐欺師…と言ってもただの詐欺師じゃない。そう詐欺師なんて警察から追われる立場の人間なのに部屋には警察からの感謝状だらけ。んっ?なぜかって?それは簡単。俺が世界中の警察に詐欺をして得た情報を売ってるだけさ。みんなこう呼ぶ…名探偵もどきの天才詐欺師E.ってね

今追ってるのは近ごろ日本に大量輸出されているある極秘麻薬ルート。噂によると今夜港取引があるらしい。ちなみにこの噂も在日朝鮮工作員のフリをしてある暴力団幹部から聞き出した。とりあえず取引場所付近に潜伏。船を待つ…
一時間後(6/9PM9:48)もともと停まっていた普通の貿易船から車が二台出てきた。すると街から一台車が来た。情報は正しかったと確信した。
船から来た二台から黒人男性が一人ずつ出てきた。街から来た車からは日本人の男が一人。日本人の男は見た目は明らかに高校生か大学生。麻薬のまの字も触れないような優等生タイプに見える。これだから人間わからない。周りからは犯罪なんて犯すとは思われないタイプの人間が最近犯罪を起こすことが増えている。つまり見た目で判断するなと…
さぁ〜て、薬はどこに隠してる?今の時代トランクにしまっていても見つかるはずだ…はて?
!?
いきなり黒人の男は自分の車のタイヤに穴をあけた…そこから大量の白い粉、つまり薬だ!遠くて何かは判断できないが証拠としては十分だった。じゃあ行くか

E:あのーここで何をしてるんですか?
日:今ちょっと知り合いに会いまして話をしていたんです。
E:あっそうですか…この粉は?
カチャ
E:どっどういう意味だ?
黒?:これを見たからには帰すことはできないな
E:日本語しゃべれるんだ。大丈夫だ、俺はこの地域の特別貿易管理者だ。安心しろ
日:なんだその特別なんとかって?
E:特別貿易管理とは、ここで行なわれる…つまり麻薬の密売などの違法取引を隠くす組織なんだ。
黒?:なら話ははえぇ。これは大麻だ。合計20kg分ある。これをコイツに売るだけの話だ。
E:そうか。では今回は見逃そう。ただし、今度この地域での取引はここに一度電話しろ。
黒?:なぜだ?
E:しっかり予定を立てなきゃダメなんだ。ここでの取引は一番安全で世界中のマフィアが利用する。もし一度に何組も集まったらどうする?ここから警察庁は200mとかなり近い。それを逆手に取り調節をする、いわいるリーダーの役目をしている。許可を取らなければ世界中のマフィアを敵に回すぞ。
黒?:なるほど。つまりバックには世界中のマフィアを味方に付け組織を絶対化してるわけだ。わかった。まぁ今日のところはこれで帰る


そんな組織あるはずがない。俺はわかっていた…あの二人はまだ密売人見習いと。なぜかって?密売人のプロはあんな量は持ってこない。せいぜい小さなかばんに入る程度だ。少量の方が高く売れるのを知っているからだ。組織の下っぱは練習にわざと大量に持たせられる。徐々に量を減らし、高く売る交渉術を学ぶ。初心者にここの仕組みはわからない。仮にバックが付いていても奇妙に思い当分ここは使わなくなる。そう考えた。


3ヵ月後見事電話で取引の情報を俺に漏らし警察が逮捕。完璧だった。さてまた今日も新しい事件かな?


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