投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

詐欺師E.
【サスペンス 推理小説】

詐欺師E.の最初へ 詐欺師E. 5 詐欺師E. 7 詐欺師E.の最後へ

「詐欺師E.〜EP.4〜」-2

カチャ
ウォンとジンメイに手錠がかけられる。

ウォン:なっなぜだ…
上山:まあ中でゆっくり話せ

そう言い、E.とウォンをパトカーに乗せた。


ウォン:なぜわかった?
E:始めは完璧に騙されていたよ。ただ明らかに詐欺師と言うことを雰囲気で君にばらしたことがよかったみたいだ。
ウォン:何!?
E:この船が横浜港に来るのが決まったのは俺が日本に帰ってきてから…つまりアンタと会った後だ。日頃のこの二つの港での到着時刻表を見比べれば一目瞭然だ。見てみろ
ウォン:……ほう、同じ時間という点か?
E:さすがだ。気付くのが速い
ウォン:この二つの港には最低でも30分ずれて船が来るのが決まりみたいだ。
E:それを変えるなんて余程何かがある時だ。なぜなら30分あれば東京から横浜まで移動できることを知ってたから。そうだろ?
ウォン:参ったよ。その通りだ。僕は完璧に掛ったと思っていた。そして君がE.と言うことも気付いた。E.の正体を暴ければ仮に失敗してもリスクはない…逮捕なんか夢にも思わなかったよ
E:警察と組む。すなわちそれは日本全土を味方に付けたも同然。東京湾には別のチームに張っててもらったよ。わざとわかりやすくね。そうすることでアンタは更に油断した。
ウォン:東京湾の情報が僕に入ってるぐらいお見通しってわけか
E:まあな…
ウォン:大したやつだ…




今回の事件。仲間の繋がりの信憑性が勝負を分けただろう。互いに全幅の信頼を置く警察と俺。俺はある意味危険な賭けに出た。一歩間違えれば正体をばらしただけで終了だった。しかし警察と言うチームがいることで二つの場所を見ることができる。それが大きな強みだったのだろう…



続く


詐欺師E.の最初へ 詐欺師E. 5 詐欺師E. 7 詐欺師E.の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前