シグナル¨7¨-7
¨カシャッ¨
・・・あれ、何の音?
「いやあいい顔だったからつい。シャッターチャンスだったし」
「ちょ・・・今の撮ったの?!何考えてんのよ!!」
「ホントはキスしてるとこを撮るつもりだったがよ、あんまり可愛かったからさ。マジでいい画像撮れたぜ!」
あたしは、携帯を嬉しそうに掲げて逃げていく速人を追い掛けた。
ホンットにもう・・・普通はやんないよそういう事。
「待てー!!消せ、今すぐ消せそんなもの!!」
「やだもんねー!!はっはっはっ!」
すっかりいつもの速人に戻っちゃった。
でも、それでいいのかもしれない。あいつらしくて。
友達から進んだのか、越えたけど戻ったのか、結局は良く分からない。
それでもひとつはっきりしてる事がある。
この幸せな気持ちだけは、確かにあるからー
〜〜続く〜〜