第5話-9
「ふぅ〜。ちょっと激しかったな、大丈夫か・・・?」
お父さんは、力が抜けて動けない私を優しく抱き締めている。
ちゃんと言葉で伝えたくて、まだ呼吸が整ってないのに何とか声を搾りだした。
「・・・うん・・・だいじょぶぅ・・・はぁあ」
背中から抱き抱えたまま、私の顎を持ち上げて唇を重ねるお父さん。
粘ついた唾液が絡まり合って私の舌をほんのり熱くさせる。
「あの、さぁ。早貴、その・・・お願いがあるんだけど」
唇を離し、静かに聞いてくるお父さん。遠慮がちに目線を外している。
(お願い・・・って、もしかして・・・)
たった今終わったばかりなのに、今すぐにもう一回したいのかもしれない。
さっきまで自分から何もしてこなかったあのお父さんが、おねだりするの?
「もう一回してもいいか?今度は俺から、さ」
嬉しい、やっと私の気持ちを受けとめてくれた。
お父さんと一緒にもっとエッチできるんだ。嬉しいな。
「いいよ、お父さん。ここからが本番だね」
「・・・疲れてないのか?」
「だいじょぶぅ。まだまだちゃんと喋れるからね」
変なのは自分でも分かってる。
初めてじゃないけどまだ二回目だから、挿入されたら結構痛い。
それなのにもう次を求めている自分がいる。
しかも、血の繋がった父親と。
でも、これが私達の¨触れ合い¨なんだから。
だから・・・
〜続く〜