若芽の滴-15
『やっぱコイツ濡らしてるぞ……見ろよコレ』
肉花をまさぐった指先を、淫らな動きと共に皆に見せ付け、その妖しいヌメリをまじまじと眺めた。
『オマエ、あのトイレでオ〇ニーしてたんだろ?』
『学校にも行かないで、悪い娘だね〜。ココをこんな風に弄ってたのか?ホラホラ〜!』
(ち、違う!!そ…そんなコトしてない…!!)
痴漢達との“時間”に、汐里は恐怖しか感じてはいなかった……見ず知らずの男達に囲まれ、脅迫と屈辱の言葉を吐かれ、全身を弄ばれる恥辱……それでも少女の身体は哀しい反応を示し、自己嫌悪を引き起こすには充分な《滴》を溢れさせていた……それは今、この時にも………。
一番大切な柔肉に、牝を知っている指先が殺到し、乱暴な中にも優しさを織り交ぜ、淫靡な軌道で幼器を弄ぶ。
「ふぐ!!…ッぐぅ!!ぉう"ぅ"!!!」
『うお!ビックンビックンしちゃってるよ!』
『感じてんだよなぁ。「ソコ弄られると、汐里もうらめぇ〜」なんてな』
自慰行為は既に知っていた。
たどたどしい指で、大切な部位を撫でる程度の慰め……男達の“ソレ”は、自分の行為とは比較にならぬ強烈な感覚だった……包皮を全て取り去り、剥き出しにされた敏感な秘豆を、体の反応に合わせて強く、そして優しく撫でるなど、自分では出来えない事であった。
勿論、果肉や肉花までも同時に弄られるなど、有ろうはずもない。
『ケッ……アイドルっつっても、そこら辺の女と同じじゃねえか』
『コイツもチ〇ポが欲しいみたいだし、そろそろヤッちまうか』
「!!!!」
年端もいかぬ少女を拉致して暴行し、その恐怖に泣き叫んでいるというのに、全く罪悪感を感じてもいない。
それどころか、汐里の体を性欲処理の道具としか考えていない。
それは、性の羞恥心の無さというよりは、人間としての感情が欠落していると言った方がいい。
(やめ…やめてよ!!私はオモチャじゃない!!嫌だあぁッ!!!!)
男達は皆、楽しそうに汐里を見下ろしている……涙に腫れた痛々しい表情も、悲痛な叫びも、尋常ではない必死の抵抗も、男達には何一つ通じてはいない……下半身を露出した男が、開け放たれた汐里の股間の前に座り、その〈欲望の権化〉を幼い性器に押し当てた。
『第一発見者の俺からだよな?汐里ちゃんのマ〇コいただきま〜す!』
「ぐがぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」
少女から発せられたとは思えぬ、濁った金切り声が、男達の笑い声を掻き消した……遊び半分に、性の道具として扱われる事の憤怒と、それに対して、何の反撃すら出来ぬ自分の〈弱さ〉への悔しさに、少女の身体が悲鳴をあげたのだ……。