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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜入学〜-1

私立北神学園。
生徒数2000人程度の、高校としてはそれほど小規模ではなく、かといって広大すぎるわけでもない、地域でもそこそこ名の知れた進学校だ。
学科は普通科、工学科情報科と多岐に渡り、それぞれに必要と思われる施設も十分に備えられている。
その北神学園の普通科生徒として、高宮優は今年より入学する。
そして、今日はその入学式だった。



入学式の会場は学園の体育館で行われることになっていた。
それなりに広い体育館でも、新入生、一部の在校生、職員、来賓者や保護者などが集まっているために、ビッシリと詰まっている。
そしてその新入生の席に、優も混ざっていた。
恐らくどこの学校でも同じであるだろう校長のありがた迷惑な長い話を聞き流しながら、優は次の式次第を見てわずかに胸を高ぶらせる。
『それでは次に、生徒会会長の挨拶』
司会の声に従い、1人の在校生が席を立ちステージへ上がる。
その姿を視界に映した会場の人間、特に新入生達は皆息を呑んだ。
腰まで届く艶めいた絹のような黒髪。
日本人離れした目鼻立ちのはっきりした美しい顔立ちに、制服の上からでも分かる抜群のスタイル。
どのパーツも全てが完璧で、男のみならず、同性の女すらも見とれさせてしまう。
彼女はマイクの前に立ち、心地のよい声音で祝辞を言い始めた。
「生徒会会長、霧崎玲です。新入生の皆さん、御入学おめでとうございます」
彼女こそ美人揃いと言われる北神学園内において尚、圧倒的な美貌を誇り、その名を知らぬ者はいない超有名人…霧崎玲である。
そして優にとってはこの世で最も大切な恋人でもある。
玲が生徒会長をしているというのを優が聞いたのはほんのごく最近であった。
最初は驚きであったが、これほどの人に注目されながらも朗々と話す玲の姿は、確かに生徒会長というイメージにピッタリだった。
優の前では甘える姿が多い玲であるが、今は凛とした空気を纏っている。
そんな姿を優も綺麗だと改めて思い、見惚れながら玲の祝辞を聞き入っていた。
やがて玲の祝辞も終わり、それからも式はスムーズに進み順調に終わりに近づいていた…と、思っていた。
「次に、新任の先生方の紹介に移らせていただきます」
式次第の後半部分、『新任教諭紹介』だ。

司会が次々と新任の名を呼び上げ、呼ばれた者はその場で立ち上がり会釈をしていった。
在校生にとっては新しい先生に興味のあることかもしれないが、新入生の優にとっては、全ての教員が初対面なので新任だろうと今までいた教員と大差はなく、あまり関心がなかった。
そういうわけで軽く聞き流していたとき、到底聞き流すことのできない名が挙がる。
「……次に、美術担当、霧崎澪先生」
名を呼ばれ、リクルートスーツに身を包んだ女性…霧崎澪は他の新任と同じく立ち上がり会釈をする。
その姿に、会場の視線が玲の時同様、あるいはそれ以上に集まる。
霧崎というその名前からも分かる通り、彼女は玲の姉である。
流石は姉妹というべきか、その顔立ちの美しさは玲に全く引けを取らない。
ただ玲の優しげな、柔らかい顔立ちに反して、澪はどことなく冷たい、クールな雰囲気を作っている。
体つきは玲以上に成熟していて全身から溢れんばかりに『女』を醸し出している。


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