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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜宣戦布告〜-10

翌日。
優が帰宅するということで、玄関先まで玲菜と澪が見送りにきていた。
玲はどうやら二日酔いのようで、一度も部屋から出てきていない。
「また必ずきてね。次はお父さんも呼んでおくから」
「ええ、必ず」
「またな少年。昨夜は楽しかったよ」
「は、はい…」
暗に情事のことを言っているのに気付き、優は頬を赤く染める。


「…行っちゃったね」
優の姿が見えなくなるまで見送ったあと、玲菜が呟く。
「…ちょっと玲を見てくる」
「あんまりきついこと言っちゃダメだよ?」「さあ…どうかな?」



「おい、いつまで引きこもってるんだ?」
ノックをしても返事がなかったため、勝手に中に入ってベッドに寝ている玲に呼びかける。
布団を頭から被っているので、澪からはその表情はうかがえない。
「またすぐ会えるとはいえ、見送りくらいはしてやれよ。彼女なら…な」
「…………」
「酒、もう抜けてるんだろう?嘘はよくない」
「…………」
無言。玲は澪の言葉に対して一切の反応を見せない。
ふう、と澪は一呼吸おいて…
「そんなすぐに拗ねたりヤキモチやいてると、少年の方から離れていくぞ」
ピク、とわずかに反応する玲。
「容姿も性格も問題ないやつだからな。これからライバルが増えるかもしれないぞ」
「…大丈夫…だもん…」
「本当に?もういるかもしれない。すごく身近にな…」
澪のその言葉を聞き、玲はガバッと跳ね起きる。
「どういう…意味?」
澪は玲の傍まで近づき、
「昨日の夜…私は少年と寝た」
「……!」
「酔ったせいで私のことをお前と勘違いしたみたいでな。私の部屋に入ってきて、私を犯した。
私も拒もうと思えばいくらでもできたが、しなかった」
そこまで言って、突然玲の平手が飛んでくる。
澪はそれに気付いたが、あえて反応しなかった。
パン…!と、乾いた音が室内に響く。
澪は頬を叩かれたことをまるで意に介していないように言葉をつむぐ。
「…一つ言っておくが、少年は私と寝たことをひどく後悔していたよ。涙まで流していた。相手の私としては複雑だったが、それだけ玲を愛してるってことだろう」
涙目で睨んでくる玲に、ひどく冷静な声で言う澪。
「これでお前が私を憎んだり、少年に別れを告げようとしても当然のことだ。まあ…後者は私としては望ましい結果だが」
「何よ…それ…?」
「分からないか?私は少年を拒まなかったと言ったろう?つまりだ、私も少年に惚れてしまったということだ」
その言葉を聞き、玲の体温は自分ではっきりと分かるほど下がった。
「昨夜のことを言ったのは、正々堂々といきたかったからだ。これに関してはコソコソとしたくない。
今はお前の少年だろうが、必ず私のモノにしてみせる。少年…いや、優は、私のモノだ」
淡々と、事実のみを告げる口調で澪は言う。
だがその中に込められた確固たる決意を玲ははっきりと感じた。

この威風堂々とした姉の姿を、玲は頼もしく感じ、憧れさえしていたが…逆に戦慄を覚えてしまうとは…
だが、物怖じしてられない。
これは、玲にとって最も負けられない勝負なのだから。
「…いいわ、その宣戦布告受けてあげる。だけど、私だって負けないよ。
お姉ちゃんと寝たくらい…嫌だったけど、そんなんで別れたりしない。優はこれからずっと、私の…私だけの優なんだから」
気圧されないよう、決して負けないように強い思いをこめて言う。
妹の決意を聞き、宣戦布告を受けとめられたのを確信して、澪は笑顔を見せた。
「よし。スタートは玲が有利だろうが、私だって負けてられない。これからお互いフェアにいこう。握手でもしとくか?」
「……それはいや」


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