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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜入学〜-2

何の変哲もないリクルートスーツを着ているはずなのに、それをあれだけ扇情的に見せるのは澪くらいだろう。
優は澪の姿をはっきりと視界に納めて、驚愕に震えた。
澪とは以前玲の家に招待されたときに面識はある。
ただそれだけならいいのだが、その会った時に澪と関係を持ってしまっていたのだ。
そうなってしまったのには色々な事情があるとはいえ、恋人の姉と肉体関係をもつなど、これほど気まずいものはない。
しかも三人とも立場は違えど、これから同じ学校に通うなんてなんて…
ふと気になって、優は玲の方に視線をやる。
すると玲も、優と同じように表情が驚愕に染まっていた。
ということは、玲も澪がここに来ることを知らなかったのだろうか…?
優はこれから何も起きずに平和に学生生活が過ごせますようにと、切に願った。
恐らくは、届くはずのない願いであろうと思いながら……



サプライズな出来事もあったが、滞りなく入学式は無事に終わった。
新入生が一足早く体育館を出ていく。
それを見届けた後、玲は姉の澪のもとに詰め寄っていった。
「お姉ちゃん!」
「おお玲。どうした?」
「どうしたじゃないわよ!何でこのこと教えてくれなかったの!?」
玲は優が予想していた通り、澪が北神学園で働くことを全く聞かされていなかったのだ。
…思い返せば今朝の澪は不審な点が多かった。
いつもは昼過ぎまで寝ているくせに今朝は朝食の席にいたし、服装もいつものズボラなワイシャツ姿でなく、ピシッとしたスーツに身を包んでいた。
いったいどうしたんだと聞いても姉ははぐらかすばかりで、何も教えてはくれなかった。
それが、こういうことだったなんて…!
「まさか、ここの教師になることお父さん達にも言ってないの?お父さん達からも何も聞いてないけど…」
「言ってるに決まってるだろう。ただお前には内緒にしてくれと頼んだだけだよ」
その言葉を聞いて今朝の両親の姿を思い出す。
父は仕事が朝早く既にいなかったが、母は今朝の玲と澪のやり取りを見てクスクスと笑っていた。
なるほど、そういう意味の笑みだったのか。
帰ったらじっくりと話し合う必要がありそうだ。
「驚いたか?」
澪がニヤニヤと意地の悪い笑みで言う。
「別に!」
プイッと横を向く玲。
予想通りの妹のリアクションに、澪はさらに笑みを深めた。
この拗ねた可愛い顔を見るためにわざわざ赴任を隠したんだから、やった甲斐があったというものだ。
「まあ、これからは教師と生徒とはいえ同じ場所にいるんだ。よろしく頼むよ。……色々とな」
それが暗に優のことも言っていることに気付き、玲は対抗心を燃やす。
優のことさえなければ…澪が優に惚れてさえなければ、彼女が学園で働くことを素直に喜べるのに…
「こちらこそよろしく、『先生』」
絶対に負けない。
そんな気持ちをこめて玲は挨拶を交わした。


体育館を出て、優は割り振られた教室へと移動していた。
一クラス50人程の全5クラスで構成されていて、優は1年3組だった。
今から一年間共に過ごす級友との初顔合わせと、最初のH.Rが行われる。

教室内ではほとんどの人間が先程の入学式でのことを話していた。
内容は、当然玲と澪のことである。
特に澪に至っては、クールな佇まいから女子にまで人気が出ている。
あれだけの美人だ。それも仕方ないことだとは優も思う。
だが、玲がこれほどまでに男子に人気があるのは、嬉しい気持ちもあるが、やはり恋人として複雑な気分だった。
何となくクラスの話題に入れないでいると、「ここ、空いてます?」
隣から肩を叩かれた。空いてますよと言おうと思い、優が隣に視線を移すと、
「由美!?」
「こんにちは、優」
声をかけてきたのは中学校の同級生、伊東由美だった。
「え?え?由美もここに入学してたの?」
「そうですよ。入学式でも近くに座っていたのに、優は全然気付いてくれないんですもの」
不満そうな言葉のわりに、由美の表情は笑顔だ。
その優しい笑顔を見て、優は思わず懐かしさを感じた。


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