変態は死んでも治らない…第五章-3
「せーんせっ、俺を止めるよりまずはドアの鍵をしたほうが良いんじゃない?また誰か入ってくるかもしれないよ」
と好男に言われ、急いで鍵を掛ける幸子の裸の後ろ姿をカメラで撮り
『ちょ、ちょっと、なに撮ってるのよ、カメラを渡しなさい』
と再び好男に近づこうとした瞬間、好男はみどりのいるベッドへサッと逃げ込み「あー怖い、アソコまる見えの先生が襲ってきたー、ねえ君助けてよ」
とみどりの布団をガバッと全て取り去ってしまった。体を丸めてブルブルと震えていたみどりは布団を取られ
『いやっ、助けて幸子様』と囁く様な声で助けを求めた。
片手で胸をもう片方の手で股間を隠したまま走り、幸子は
『ちょっと、その娘に指一本でも触れたら許さないわよ』
と好男に背を向けて、みどりを強く抱きしめた。
『幸子様…』
とみどりが幸子の方を見るのに顔を上げた為、好男はその女生徒が誰なのか気が付いた。
「あれっ、誰かと思ったら生徒会副会長の山口みどり先輩だったんだ、それに先生、幸子様って呼ばせてるんだ、男子生徒人気ナンバー1の生徒と先生がこんな関係だなんて皆が知ったら、凄い事になるだろうな」と抱き合っている二人をカメラで撮ると幸子は
『撮らないでって言ってるでしょ早くカメラを渡しなさい』
と好男を睨み付けて強い口調で言った。
「なんで渡さなくちゃいけないの?これ俺のだよ」
とニヤニヤしながら撮り続けると
『そんな物学校に持ってきていい訳ないでしょ、没収するから素直に渡しなさい、さぁ早く』
と手をだした。
すかさずそのポーズも撮り「いいよーその誘う様なポーズ、最高だよ」
と幸子を馬鹿にしたように言うと
『ふざけてないで早く渡しなさい、教師にそんな態度を取ってどうなるかわかってるの?』
と強気で言い返した。
「わかってないのはどっちかなあ、ねえみどり先輩、先生…じゃなくて幸子様に教えてあげてよ、どっちの立場が上なのかさぁ」
とみどりに話しかけるとギュッと幸子の体を抱きしめ『だめっ、写真を皆に見られたら私恥ずかしくてもう学校に来られない、それに幸子様もクビになっちゃうかもしれない、そんなのは絶対にイヤっ』
と幸子に言った。そして好男の顔を見て
『あっあの…お名前は…』「俺っ?俺の名前は…好男様って呼んでいいよ、わかった?みどり」
と幸子の真似をした。
みどりは素直に
『はい、好男様、あの…私達の事を誰にも言わないでください、お願いします』と好男にすがる様な目で頼み込んだ。
好男は何か思い付きニヤっとすると
「そんな寝っころがって頼まれてもねぇ、普通人にモノを頼むときはきちんと立ち上がって目の前で頼むのが常識だよねぇ、でしょ、幸子様?」
とみどりに言いつつ幸子の顔も見た。
幸子が悔しそうに好男を睨んでいるとみどりは覚悟を決めて
『わかりました』
と手で胸と股間を隠して好男の前に立った。
顔を真っ赤にして
『お願いします、誰にも言わないでください』
と必死に言うと
「そんな手で隠さなくてもさ、さっき大股開きの所、バッチリ見ちゃったんだしさ、ほらっ」
と一番最初に撮った幸子がみどりの両足を開き割れ目がパックリと開いた写真をみどりに見せた。
今まで男の人に見せた事が無く自分でもはっきり見た事の無い秘密の場所が鮮明に写し出され、みどりは耳まで真っ赤になってしまった。
「手は体の横にちゃんとつけて」
と好男が言うとみどりは諦めた様に真っ赤な顔のまま両手を下ろした。
満足そうな顔で
「あれー、せっかくみどりがここ迄したのに幸子様は何にもしないんだー」
とイヤミっぽく言うと幸子もみどりの横に立ち
『お願いします』
と小さな声で言った。