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崩れる日常
【初恋 恋愛小説】

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二人の日常、4-2

別に俺は気にしないが
女の子側からだとそうもいかないんだろう…

しかし一人でテレビ見てても面白くないな…
色々と辺りに目を配る。

…勝手に物色したりしたら別れるからね!と脅されているので一歩も動かずに…

女の子の部屋って初めて?入るけど想像と違うな…
三つも年が上だからだろうか?

全体的に落ち着いた雰囲気でパソコンがある。
それと小説が好きなのだろうか?
聞いた事ある著者から知らない著者まで何冊も本棚に並べられている。

部屋の電気は点けない方が落ち着くらしく
ムードのある小型のスタンドの光とテレビの光で部屋では過ごすらしい。

一言で言えば置いてある小物などは洋風だが雰囲気的にはキャンプの夜みたいな感じだ…
分かりづらいかな…?

まぁでも俺的には凄く落ち着く雰囲気だし気にいってしまった。

「お待たせ〜。」

俺が目を向けると両手は料理で塞がれているので足で勢いよく扉を締める。

そんなに見られたくないのか?

今日は大人しくしているがいつか絶対に扉の向こうを暴いてやろう…

「本格的な料理久し振りだからちょい自信ないな…」「千裕の手料理ならそれで死んでも本望だ。」
「もうちょいマシな褒めかたはないの〜?」

可愛い膨れっ面を見せながら俺のリクエストの肉じゃがを運んでくる。

「なんだかんだ言いながら美味そうじゃん。」
「ちょっと待ってて。
ご飯は結構食べる方?」
「大盛り希望です。」
「日○昔話ぐらいでいいの?」
「出来るんなら見てみたいけど…」
「つまみ食いしちゃダメだからね?」

なんだかんだ言いながらちょうどいい量のご飯を持って来てくれる。

「「いただきます。」」
「どぉ?味濃くないかな?」
「いや、むしろちょうど良いな。美味しいよ。」
「そ?良かった。」

ニコリと微笑んで千裕も食べ始める。

どうだ見たか木村さんめ
千裕の手料理食べた事ねえだろ!

…結構根に持っていた。

「千裕。」
「ん?」
「美味しいよ。」
「うん。知ってる。」

「千裕。」
「何?」
「…大好きだ。」
「ふふ。それも知ってる」

まぁ夜だからね。
多少暴走はするもんだ…


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