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崩れる日常
【初恋 恋愛小説】

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二人の日常、4-1

久し振りに緊張している…

今俺は千裕の部屋にいる。

思い出しただけでムカついてくるが成り行きを説明しよう。



それはドライブ中の事…

「何〜!!木村さんを家に上げた事があるだと!?」
「…びっくりした。付き合う前の事だしそんな大声あげなくても…」
「いや、だって俺も上げて貰った事ないのによりによって木村さん!?」
「嫌いなの?」
「奴は恋敵Aだからね!!」
「…A?」
「普段からなんか千裕に対する目付きやらしいし、下ネタばっかだし、一番千裕から遠ざけたい男だよ!!」
「分かったから少し落ち着いて…」
「てか千裕って木村さんと仲良かったっけ?」
「そんなでもないと私は思ってるけど。」
「えぇ?じゃなんで家に上げたの?余計意味が分からない!」
「なんかバイト中に
俺さぁ悩み事あるんだけど今日千裕ちゃん家に行ってもいい?
とか言われて…
最初はなんだこの人?って思ったけど一応先輩だし断りづらくて…」
「…ムカつく」
「そんでお酒とか持ってきて色々語ってって帰ったよ。でもなんもなかったし。」
「ムぅカぁつぅく!!」
「しょうがないじゃんよ〜…それに過ぎた事だし。」
「全っ然しょうがなくねぇ!なんで部屋にあげちゃうんだよ?何もなかったからよかったけど、万が一って考えないの?
それとも木村さんと万が一が起こっても良かったのか?」
「いや、それは無理。
でも強引になんてしてこないだろうと思ったし…」
「被害者になってからじゃ遅いんだよ…
そうゆう風な甘い考えだといつか痛い目みるよ?」
「…単にヤキモチじゃないの?」
「心配だから言ってんのにな…」
「…ごめん。気をつけるよ。」
「でもヤキモチってのもある!」
「あ〜…良い話がぶち壊しだね…」
「てことで今度俺も千裕ん家行くから。」
「…今部屋汚いんだよな〜…」
「前も言ってたよね?木村さんはOKだったのに?」
「そんときたまたま部屋綺麗でさぁ…」
「問答無用。」
「困ったちゃんだねぇ。じゃ掃除するから少し時間頂戴。」
「なるべく早くね。」
「はいはい。」



それから俺は一週間近く待たされたが今こうして千裕の部屋にいる。

そして千裕はというと
手料理を披露してくれるらしく台所で料理中。
なぜか扉を締めて完全極秘状態で頑張っている。
何か手伝おうか聞いたら

開けないで!テレビでも見てて。

と追い返された。

部屋に入るときも何故か台所は照明をつけず真っ暗なまま通されたし…
きっと片付け切れなかったゴミ袋でも置いてあるんだろうな


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