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崩れる日常
【初恋 恋愛小説】

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二人の日常、2-4

それはネックレスだ。
Cのアルファベットの形
大した値段でもなかったためだろう
少し強く引っ張ったらちぎれてしまいそうな細い鎖。

そう。俺が千裕に「プレゼント」したオーストラリアのお土産。
言ってしまえば俺と千裕の今の関係を作ったきっかけのような物。

「それ付けてくれたんだ。」
「気付いた?結構気に入ってるんだ。いいでしょう?あげないよ。」
「君に贈ったのは俺なんだけど…。
…でもそれ結構安物なんだよね申し訳ないけど…。俺の気持ち的な意味で贈っただけだしさ。」
「それはそれ。これはこれ。身に付けちゃ悪いって事はないでしょ?」

そんな事を無邪気に話す。

「…可愛いな。」

千裕は一瞬キョトンとした顔をしたが
意味を理解したのかまた俯いてしまった。

もうそろそろ我慢が出来なくなりそうだ。

「約束覚えてる?」
「…うん。一応。」

もう言葉をかけずに顔を寄せる。
相変わらず俯いたままで顔を向けてくれない。

「…千裕。」

直接名前を呼ぶのは初めてだったかな?
思わず反応して顔と顔が至近距離で向き合う。

まるで急いでいるのに距離が縮まらないかのように
ゆっくりと距離を縮める。
礼儀作法に乗っ取り目をつぶる。




そしてそのまま…
二人のシルエットは
繋がった…




END


〜その後〜

「電話で初キスの約束取り付けるなんてどうかしてるよ〜。そうゆう年頃なんだろうけどさ。」
「てか千裕も電話で乗り気だったじゃん。」
「確かにそりゃ嫌ではなかったけど〜…」
「そんじゃもう一回。」

……………。

「ん〜!?…舌は入れんな!」

「…ごめんあふぁい。」


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