人気少年【制約】-16
座って改めて、肉棒の勃ち方が尋常ではないことに気付く。
そして、それを麻理子がまじまじと見つめていることにも。
ピンク色の先っちょが先走りに濡れ、艶らしく輝いている。こんないやらしい物体が、いま麻理子に見つめられているんだ。
麻理子もボクのを見て興奮してるのかな。欲情してるのかな。考えると一層胸が煮える。
「真緒」
麻理子は膝立ちになってボクを見上げた。その手がゆっくりボクの膝に添えられる。
ボクは肉棒に意識を張り巡らせた。この後麻理子がする事が薄々分かる。
ドキドキする。
「真緒……」
麻理子はなおも蕩けた目でボクを見つめながら、優しく、柔らかく、ボクの肉棒を握り締めた。
「あひっ……!」
意識はしてたものの、予想以上のこそばゆさに思わず変な声が漏れ出てしまう。
麻理子が握っている。ボクの勃起した肉棒、ち〇こを。
自分でしか触る事がなかった部分を、一番恥ずかしい部分を、一番気持ちよくなる部分を、麻理子は、今まさに握り締めて見つめている。
頭がパニックになったみたいに、自分を責め立てるような様々な言葉が無整列に流れ出す。
「真緒、すごい熱くなってるよ、真緒のち〇ち〇……」
そう囁いた後、麻理子はボク自身を握り締めながらゆっくりと手を上下にスライドさせ始めた。
「う……沖田さん……」
静電気のように、静かにゆっくりと快感が全身に行き渡り刺激していく。
麻理子のじれったいような、間怠るっこいような、ゆっくりとしておぼつかない手つきが反面ボクを更に興奮させる。
そしてその興奮と刺激は、ボクの声帯を震わせるのだ。
「沖田さん……ボクっ、気持ちっ、いいよお……」
漏れ出る自分の声の異様な艶っぽさに、自分ながらひどく興奮してしまう。
「……真緒、もしかしてもうそろそろイキそ?」
手の動きを止めないままに麻理子は上目遣いでボクの顔を見ながら言った。
上目遣いの麻理子は今まで見たことないくらいに可愛くて、そんな麻理子がいまボクを射精させようとしている。
それを意識してからボクは、自分の肉棒の奥から一度擦られるごとに這い上がってくる塊があることに気がついた。
ほどなく、麻理子のゆっくりとした擦り方がじれったく感じられてくる。
「ねえ、沖田さん。もう少し早く擦れる?もうすぐイっちゃうから……」
言ってから、少し図々しかったかなとボクは後悔したが、その後麻理子は意外な行動を取った。
「あらそう。……でもまだイかないでね」
そう言うと、麻理子はその手をボクの肉棒から離してしまった。途端、肉棒の快感がほぼ消え失せる。
雨音が更にその強さを増す。ボクが不安にかられ戸惑っていると、麻理子はいきなり立ち上がり、ボクの膝をその白く肉感的な腿で挟んだ。
気がつけば、麻理子の秘所とボクの肉棒が異常ともいえる程に接近している。不安や戸惑いはすぐに興奮に変わり、先走りが竿を濡らした。
「真緒、ひと、一つに……」
そのまま、麻理子はボクに近付いてくる。正確には、おそらく秘部を秘部に近付けようと。
把握したボクはなんとか心の準備をしようと、とりあえず鼻をすする。
「んん……」
麻理子が近付くにつれ頭が壊れてくる。心の準備なんて不可能じゃあ?
麻理子は少し背伸びをしながら、その手を自分の秘所に当てた。なにか液体がボクの先っぽに滴った気がして、ぴくりと跳ねる。
「麻理……」
こりゃ無理だよ心の準備なんて。もはや呼び方すらどうでもよくなるくらい考える過程がふっとんでる。
麻理子はゆっくりと腰を下ろしていく。先っぽに熱が近付いてくる。