思い出-3
お姉さんは自分も東京から来ている事を明かした。関西の大学に通うため一人暮らしをしているらしい。大学2年生の20歳。僕と同じ夏休みだそうな。
お姉さんの家は図書館から歩いて10分ほどの距離だった。ちょうど祖父母の家と図書館を挟んで反対側である。
賃貸マンションの2階。ワンルームの狭い部屋。だけど一人暮らしにはちょうどいい広さだった。
お姉さんに案内され部屋に上がった。ドキドキしながら靴を脱ぎ足を踏み入れる僕。置いてあったのはベッドと机、テレビや冷蔵庫などの電化製品。女性の一人暮らしに必要なものは揃っていたと思う。
椅子がなかったので、お姉さんは僕に適当に床に座るように促し、自分はオレンジジュースとクッキーを持ってきてくれた。エアコンはなく扇風機を回し暑さを紛らわせる。
お姉さんは僕の横に座ると適当に話を始めた。正直内容は覚えていない。僕の地元の事とか、学校のこととか、お姉さんの大学生活の話とかたわいも無い話だ。
どのくらい話したのか覚えていない。気づいた時、僕はお姉さんにすっかり打ち解けていた。
不意にお姉さんが立ち上がると、一本のビデオテープを取り出した。一緒にみよう、といいテレビをつけ再生ボタンを押した。
映し出されたのはアダルトビデオだった。それも無修正のである。
僕は当時、セックスというものをあまり知らなかった。同級生の中には話題にする者もいたが、そういうのに疎く遅れていた僕は子供の作り方さえ全く知らなかったのである。
そんな性知識がかなり遅れていた僕の目の前で映し出される男女の営み。特に女優の裸に目が釘付けになった。同級生の女子の胸は体育の着替え中に何回か見た事があるが全く興奮しなかったのに対し、親以外の初めて見る大人の発育した乳房に興奮がおさまらなかった。週刊マンガ雑誌の水着を着たグラビアなど比較にもならない、何も身につけていない女性の胸がこれほど素晴らしいとは。
テレビでは女優が男優に犯されていく。僕は自分のチンチンをこんな風に使うことも生まれて初めて知ったのだった。
しばらく見ていると、男優が女優の中に射精した。汗だくの2人が離れると、膣から精液がドロっと流れ出てくるのもしっかり映っていた。わずか15分くらいの短い再生時間。だけど内容は今までに見たアニメや映画よりも濃い内容となっていた。