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あの夏の思い出
【ショタ 官能小説】

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思い出-2

翌日、昼食を取った僕はまた図書館に足を運んでいた。この日は前日よりも少し混んでいたが、僕は気にしなかった。目当ては1人しかいなかったからだ。
本も持たずに読者コーナーに向かうと、昨日のお姉さんがそこにいた。その日は白い胸元にフリルのついたワンピースを着ていた。周りには他にも本を読む利用者がいたが、僕の視界には全く入らない。ただただ昨日一目見たばかりのお姉さんを見つめていた。
お姉さんがふと僕の視線に気づき、昨日と同じ綺麗な笑顔でニコッと微笑む。また僕はドキッとしてしまい、心臓をドキドキさせたままその場を離れ、読めるはずもない奥の哲学書コーナーへと隠れるように向かった。
心を落ち着かせるように哲学書の本の背表紙を目で追いながら本棚の間を移動する。周りには誰もいない。もともと利用者が少ないこの図書館の中でも一際静かな一角であった。
まずはこの胸のドキドキを鎮めようとしていると、
「ねぇ」
誰かに声をかけられた。透き通った綺麗な声。その声のした方を向くと、本棚の影からあのお姉さんが覗いていた。
「君、昨日も会ったよね。逃げちゃったみたいだけど、私何か悪いことしちゃった?」
身長は僕よりも高い、おそらく160くらいだろうか。座っている時も綺麗だが立っている姿もスラッとしてまた美しいスタイルだった。
思いがけない出来事に動揺し言葉も出ない。恥ずかしながら女の子と話す事が苦手だった僕は、目の前の年上の美女とどう話せばいいのか全くわからなかった。
「あ、あの、その・・・」
単語にも文にもならないしどろもどろな言葉しか出てこない。そんな様子を見てお姉さんはクスッと笑いながら、
「ねぇ僕、もし暇なら私の部屋に来ない?冷たいジュースとかお菓子ならあるから」
お姉さんが僕に目線を合わせるようにしゃがみながら言った。しゃがむ事でワンピースの胸元が少しだけ露わになり、そこからお姉さんの豊満な胸の谷間がチラッと見えた。
僕はコクンとうなづいた。知らない人についていってはダメとあれほど言われていたにも関わらず。頭の中では少しだけ怖かった。だがそれ以上にお姉さんともっと話したいという気持ちの方が大きかったのである。
2人で図書館を後にした。太陽は相変わらず日射病になりそうなほどの熱気を放っている。汗をかきながら僕たちはお姉さんの家に向かった。歩いている最中お互いの名前を教え合い、僕は夏休みの間だけこちらに来ている事も話した。


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