その7 惨めな女講師は破廉恥な姿に-1
その日は、私の特別の客人を招いていた。
そして、ひと通りの茶会は終わった。
茶道教室の講師の房江は亭主として
私のごく親しい二人の客人をもてなしてくれた。
彼等は、この美しい房江という女の煎じてくれた茶を飲み
感服したようで、招待した私としては満足していた。
美しい房江をその茶会の後で、辱めるということ、
それをこの二人が期待し、興奮しているのが
長年にわたり、彼らと関わっている私にはわかる。
SMの愛好者でもある彼等の立場からすれば、
どんな女でも用意ができる。
しかし、そうは言っても、茶道を極めている
この美しい女を茶会の後で調教できることなど、
できるはずもなかった。
私は、茶会が終われば、又違った趣向で、
彼等を楽しませるから……と言ってある。
それは当然、SM行為のことである。
今までに、私は房江を、性奴隷として調教をしてきた。
房江と言う女は、プライドが高い女だった。
その為に、M女として自覚させるのには時間が必要だった。
それも一興というものである。
プライドが高い女ほど、心を乱されると狂いだし、
心のバランスを崩し、今までに気がつかなかった心の襞を見つめ
自分の本性を自覚することがある。
それが房江の被虐の悦びの自覚だった。
気が強く、知識が高く美しい女は自壊することが少なく
心の芯を折られるとその落差に打ちしがれ、
堕ちることがある。
それは加虐されることで、快感を得ることを知ることになる。
それが私が房江を調教し、愛奴にした理由でもある。
その房江の堕ちた美しい姿を他人に披露すること、
そのことに意義があるのだ。
私は、調教仲間の青木琢磨と片瀬幸蔵に披露したい、
美しい女の乱れた姿を見て欲しい、と思った。
今はまさにその時間だった。
先ほどまでは凛とした姿で茶を煎じていた女が、
今は丸裸になっている。
こんな、現実があってもいいのだろうか……。
「青木様、片瀬様、房江のお茶は楽しんで頂けましたか?」
「はい、それはもう見事なお点前を頂戴いたしました」
「では、この房江の又、違った楽しみ方をご覧に入れましょう」
「それを楽しみにしておりましたよ、佐渡さん」
すでに興奮をしているのか、片瀬の声は上ずっていた。
青木と片瀬の二人の男は目の前に立っている
この美しい裸婦を、食い入るように見つめていた。
「さて、青木様はどのようにして、この女を楽しみたいですか?」
「そうですね、私もSMを嗜む愛好者としては、
この美しい彼女をM女らしく恥ずかしいことをさせ、
心から楽しませてもらいたいと思います」
そう言いながら、青木は裸の姿で顔を伏せてる房江を
チラリと見て言った。
「なるほど分かりました。それでは片瀬様のお楽しみは、
その後でよろしいですね」
「はい、結構ですよ」
こうして客人の期待する調教が始まったようだ。