L平井加寿美35歳-4
「嫌らしい。」赤面しながらこの動画は絶対に夫には見せられないと思った。
夕方「いらっしゃーい」明るい声で加寿美が玄関まで迎えに出る。
いきなり抱きしめる。「止めて。奥に主人と子供がいるのよ。」無視して唇を奪う。
4つの小袋をエプロンのポケットに押し込む。「みんなに飲ませてやってくれ」と不敵に笑う。
「やぁ〜悠太おめでとう。僕からのプレゼントだよ。おじさん、ご無沙汰してます。」
「翔君、ありがとう。元気そうだね。掛けて下さい。」
「はい。ありがとうございます。いつも奥さんには親切にしてもらっています。」
「じゃあなたケーキを切りましょうか。私コーヒーを入れて来るわ。」
キッチンでポケットの中を探る。小袋には名前が書かれていた。
睡眠剤が2袋と催淫剤、強壮剤だ。躊躇していた。
リビングの会話が聞こえる。
「この頃LINEの通信速度が速くなりましたね。動画でもすぐ送れますよ。」
加寿美に聞こえるくらいの大声だ。
思い切ってコーヒーに錠剤をほり込む。(あなた、ごめんなさい)心で詫びる。
「は〜い、コーヒーが入ったわよ。」明るい声だが慎重にテーブルに並べる。
ケーキを食べながら楽しい談笑が続く。
「おじさん、後学のために聞き来ますけどこんな美人の奥さんどうやって口説き落としたのですか?」
「加寿美が俺に惚れたんだよ。フフフ」「加寿美さん本当ですか?」
「嘘ですよ。何度も何度も口説かれて私、根負けしちゃったのよ。
でも今はこの人と結婚してよかったなと思っています。」
「羨ましいな。僕も加寿美さんのような美人で貞節な妻をめとりたいな。」
「大丈夫だよ。君は頭もいいしイケメンだからよくモテると思うよ。フヮ〜」
「それが若い子には全然モテなくて彼女いない歴も長いんですよ。」
「若い子にモテないって限定するところを見ると年上の女性にはモテるんだろ。フヮ〜
チョッと可愛い系のハンサムだもんな。フヮ〜フヮ〜」
「年上の加寿美さんでも惚れてくれるでしょうか?」
「うん。加寿美も・・・・惚れる・・・ムニャムニャ・・・。」
「じゃ、加寿美さん抱いてもいいですね。ハメてもいいですね。」
「Z〜・・・Z〜・・・」
「俺、おじさんをベッドまで運ぶから加寿美さんは悠太を頼むね。」
「また盗撮したのね。前のキスの画像簡単に消してくれたからおかしいと思ったのよ。
私も迂闊だったけれど16歳の少年のする事じゃないわ。」言いながらリビングに移動する。
「それよりあの錠剤は相手を間違わずに飲ませたようだな。
俺、強壮剤が効いてきたのを感じるよ。加寿美さんももうすぐ効いてくるんじゃないかな。」
「あんなもの効くわけないわよ。あなた知ってる?盗撮は犯罪なのよ。すぐに消しなさい。」
「勿論知ってますよ。だから細心の注意を払って証拠を残さない様にしています。
下着を脱げといったら脅迫になるから下着はなしでお願いしますって懇願したんですよ。
それに盗撮映像も二人が愛し合っているように見える部分以外はすべてトリミングしてあります。
だから二人で納得して撮影した愛のフェラ画だという言葉に信憑性が増すのです。
うっとりとした目で玉々を愛撫しながらしゃぶりつく映像からは無理矢理やらされている感は無いですからね。
しかもやりたい盛りの高校生の部屋で素っ裸になってその熟れた肉体を晒しているんだもんね。」
「クッ。悪知恵の働く陰湿な子は大嫌いよ。今回は穏便に済ませてあげるからすぐに消しなさい。」
「最悪の場合でも僕は未成年だ。加寿美さんの離婚と比べたらリスクは小さいよ。」
「わかったわ。私にどうせよって言うの。あんな武者ぶりつく様なフェラ動画絶対に見せられないわ。」
「まず、僕のお願いを聞いてくれた事を証明してください。証明の仕方は覚えていますね。」
まさか夫や息子のいる自宅でこんな事態になるとは思ってもみなかった。
「もし僕のお願いをきいてくれていなければおじさんを叩き起こしてでも動画見せるからね。」
「やっぱり自分から脱ぐのは恥ずかしいわ。ワインの勢いを借りてもいいかしら?」
「いいだろう。グラスは2個だ。でも早くするんだぞ。」
加寿美はワインとグラスを取りにキッチンへ消えた。これも翔の計画の一環だった。
情けを掛けたわけじゃなかった。加寿美に脱ぐ時間を与える見返りにカメラを仕込む時間を得たのだ。
加寿美は大急ぎで下着を外した。そして何食わぬ顔で2つのグラスにワインを注ぐ。