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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 同窓会タイム 3-3

もちろん、ここは史恵の経営する旅館。
トイレは、真奈美が思わずオナニーをしてしまった、あの特別なつくりのトイレだ。
個室も、二人で入っても十分な広さは確保されていたし、
中でセックスできるくらいの備品も備わっていた。
いくら高校時代に引き戻されている匠でも、
明らかに学校のトイレとは違いすぎるつくりに気づけば、
違和感を覚えるかもしれなかった。
香澄はトイレに入った途端、匠の手を引き、
素早く個室のドアを開け、中に入るとすぐにカギをかけた。
そして匠に考えるいとまを与えぬよう、そのまま抱き寄せてキスをした。

香澄は匠の顔をじっと見た。
表情はしっかりとしていたが、目はどことなく虚ろに見えた。
(大丈夫だわ。このトイレのこと、特に怪しいとは思っていないみたい。
 それよりやっぱり幻覚をみているのかしら。
 でも、もしかしたら演技なのかもしれないし……。
 もう少し加寿美先生になりきってみようかしら。)

「ねえ、本村君。
 いつからわたしのことを……先生のことを、好きになってくれたの?」
香澄は実習生の加寿美先生がどんな顔だったかは覚えていなかった。
匠が香澄の顔を見て違和感を感じることは十分に考えられたが、
何を言われても押し切るつもりでいた。

「セ、先生が実習に来た時、一目見て……。」
匠は香澄の目を見つめ、そう答えると、頬を赤くして下を向いてしまった。
匠の答えに嘘も演技もなさそうだったし、
本当に香澄のことを加寿美先生と思い込んでいるようにも思えた

香澄は高校時代そのものの、小さな声で恥ずかしそうに話す匠を、
抱きしめたいほど可愛らしいとさえ思い始めていた。

「そうだったんだ。ねえ、本村君って、クラスに好きな女の子はいないの?」
匠はまだ顔を赤らめ下を向いていたが、
それでも香澄と目を合わせないようにしながら話し始めた。

「彼女……。加寿美先生と同じ、名前……なんだ。」
「えっ?そうなの?本村君の彼女も……。かすみっていうの?」
「彼女じゃないよ。まだ告白もしてないし……。
 ボクのことを好きかどうかもわからないし。」
「そ、そうなんだ……。」

(わたしのこと?
 うちのクラスに、ほかにかすみっていう女の子はいなかったし……。
 匠君がわたしに告白するつもりだった?ほんと?)

「そ、そうだったんだ。じゃあ、これから告白するつもりなの?」
「どうしようか迷っていて……。加寿美先生に相談しようと……。」
「そっか。おんなじかすみだものね。
 いいわよ、もしよかったら、わたしをその彼女だと思って、告白の練習、してみる?」

「うん。あ、でも、それよりも今は……。」
「それよりも?今は?」
「…………今は、先生と……。その……。もっと触ったり……。」
「続きがしたいの?」
「うん。あ、いや、その……。その先も……。」
「その先?……。」
「…………。」

匠が加寿美先生に対して何をしたいと思っているのかは聞くまでもないことだった。
でも、香澄はある思惑もあって、そのことを匠の口から言わせようと考えた。
「本村君。女の子に何かして欲しい時はね、きちんと言葉にしなきゃダメなの。
 先生と何をしたいのか、先生に何をして欲しいのか、ちゃんと言ってごらんなさい。」
香澄は年下の相手を諭すような口調で言った。

「で、でも……恥ずかしいし……。」
「恥ずかしくなんかないわ。自分の思いを伝えるのは大切なことよ。」

しばらくの沈黙があって、ようやく匠が絞り出すように言った。
「セ……クス。」
「もっとはっきり。」
「セックス。」
「先生とセックスしたいのね?」
「はい。」

「そうね。そういう約束だったものね。
 いいわ。どうしようかな……。でも、本村君。」
「はい。」
「わたしとセックスしちゃったら、きっと、その彼女は悲しむわよ。」
「悲しむ?香澄さんが?なんで?」

「あのね、よく聞いて。
 女の子はね、男の人に、自分一人だけのことを好きでいて欲しいものなの。
 もしも他に好きな人がいるような人の告白なんて、
 その香澄さんっていう女の子は、受け入れてくれないと思うな。
 ううん。好きな人がいるだけじゃなくて、
 他の人とセックスしたことがあるなんて知ったら、
 その香澄さんっていう女の子、本村君と付き合いたいなんて思わないと思うわ。」
「そ、それは……。」
匠は困ったような顔をして、また下を向いてしまった。

「ねえ、本村君の目から見て、香澄さんってどんな女の子?」
「大人しくて……。真面目で……。」
「そうでしょ?そんな女の子だったらなおさらだわ。」
「で、でも、史恵さんや綾乃さんとも仲はいいみたいだし……。」
「史恵さんや綾乃さんと仲が良くても、考え方や行動まで同じとは限らないわ。
 どう?それでも先生とセックスしてみたい?」
「…………。」
「どうなの?本村君。」
「止め…て……おきます。」

香澄は心の底から安心し、うれしくなった。
しかし同時に、これで、加寿美先生として、
匠とセックスすることができなくなったのだと思うと残念でもあった。

(せっかくのチャンスなのに……。
 でも、どうせならもう少しこの状態で、匠君を感じたい……。
 年上の女性として、匠君を可愛がってみたい……。)

香澄はこみ上げる欲望を抑えることができなかった。
(一線を越えなければ……。
 そうよ。それに、もっと聞き出したいこともあるし……。)

「…………そう。それほどその香澄さんのことが好きなのね。
 よく決心したわね。じゃあ、ここから先はご褒美。
 先生が勝手にしちゃうことだから、本村君には罪はないわ。」

香澄はそう言うと、匠の手を取り、自分の方へ引き寄せた。
「あうっ。」


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