夜の狂宴の前に 香澄の性春 その1-9
史恵に言われて豊は恐る恐る史恵のクリトリスに指を伸ばした。
コリッとした感触が指先に伝わってくる。
豊は一度手を引くと、人差し指の先に自分の唾液をたっぷりと付け、
再び史恵のクリトリスへと向かった。
「あうっ。豊君、いやらしいわ。そんなこと知ってるの?
ああ。凄い。イイ感じよ。
ゆっくりと擦って。ううん。撫ぜるって言った方がいいかしら。
ああ、そう。そうよ。上手。あん。ああ、ねえ、めくれる?めくれちゃってる?」
豊には何のことなのかよくはわからなかったが、
史恵が感じていることだけは確かだった。
史恵の腰が自然と上下し、史恵の身体自身が豊のより強い刺激を求めているようだった。
「あ、ううん。もう我慢できないわ。
ねえ、舐めてくれるかなあ。」
「えっ?舐めるの?」
「いや?」
「ううん。嫌じゃないけれど……。」
「あのね、舌先で舐めたり、唇に挟んだり、
唇を押し付けて口の中に入れちゃってもいいの。
それをされたら、わたし、天国に行けちゃうんだけどなあ。」
「天国に?」
「そう。女の子はね、一番気持ちがよくなると、天国へ飛んで行っちゃうの。」
史恵は豊の手を取り、自分の股間の方へ誘った。
豊はさっきよりも間近に史恵の股間を目にして、緊張しているようだったが、
史恵に手を引かれ、史恵の股間に顔を少しずつ近づけていった。
「あ、匂いが気になるかなぁ。苦手って言うか、嫌いな人もいるみたいだけど。
この匂いが貯まらないって言う人も多いから……。」
「ボ、ボクは、気にならないよ。っていうか、この匂い、好きかもしれない。」
豊はそう言うと、一気に史恵の股間に顔を押しつけていった。
そして太腿に手をかけ、史恵の股間を自分の顔の方に引き寄せた。
そして、史恵に言われた通り、小さな突起を舌先でチロチロと舐め始めた。
(あんなことまで……。男の子って、女の子のあそこ、
あんな風に舐めるのって汚いと思わないのかなあ。
でも、わたしもあんな風にされてみたい、かも。)
香澄はなんだか自分の股間が熱くなってきたような感じがした。
気が付くと匠がさっきよりも香澄の方に近づき、身体を寄せてきたのがわかる。
香澄は座り直すふりをして、上半身を匠の方へ少しだけ倒した。
史恵と豊の動きをただ驚きながら見ていた匠と香だったが、やはり男の本能であろう、
匠はすぐ横にある香澄の身体へ触れてみたいという衝動を抑えられなくなった。
「か、香澄さん。ボ、ボクもいや、ボクたちも……。」
匠が言わんとしていることは香澄にもすぐにわかった。
男女の、性欲の表現や感じ方に違いはあったとしても、
香澄も、目の前で行われている生々しい二人の愛撫を見て、
興奮していないわけがなかった。
香澄には自分から言い出す勇気がなかっただけのことだ。
香澄は言葉で返す代わりに、匠の言葉を最後まで聞かずに、匠にもたれ掛かった。
匠がぎこちない手付きながらも、豊のそれを真似て、香澄の身体に触れ始めた。
初めて自分の身体を触られる香澄は、石のように固まったままだったが、
それでも匠の動きから逃げることなく、されるがまま、身体を預けていた。
次第に匠の手が、指が、そして舌が香澄の身体を激しく動き回り、
自分でも触れたことのない場所に触れるたびに身体を硬直させ、全身で反応していた。
豊の、史恵の股間を舐め回すピチャピチャと言う音が次第に激しくなり、
史恵の口からは意味不明の喘ぎ声が発せられるようになると、
それに刺激されたのか、匠も香澄も、
今以上のことを互いにしてみたい衝動が沸き起こってきた。
香澄は思い切って、その思いを口にした。
「いいよ、匠君。好きなようにしても。」
香澄は匠の、最初は遠慮がちに始まったキスが次第に激しいものとなり、
互いの舌を絡め合うようにようになると、息をつくタイミングで、匠にそう言った。
「さわって……いいかな。」
香澄の上着の上に手を当てながら遠慮がちに言う匠を見て、
香澄はなぜかしらいじらしく感じた。
そして匠の顔をじっと見たあと、微笑みながら頷いた。
気が付けば香澄はパンティー1枚で匠に抱きしめられていた。
史恵に促されて豊がしたように、匠は香澄のブラジャーを外そうとして、
ホックの外し方がわからず難儀しているのを見かね、香澄は自らブラジャーを取った。
中学入学と同時に膨らみ始めた乳房は、
クラスメイトからからかわれるほど、豊かな膨らみへと成長していた。
自分でブラジャーを外したものの、その胸を匠に見られることは、
今更ながら顔から火が出るほど恥ずかしかった。
しかし、匠はその膨らみを覆っていた香澄の手を優しく外し、
壊れモノに触れるかのように恐る恐る揉み始めた。
「どう?匠君。香澄のオッパイ。
クラスの女子の中でも大きい方なんだよ、ね?香澄。」
豊かに覆い被されながら、両足を豊かの腰に絡ませ、
喘ぎ声をあげ始めていた史恵が、豊の胸に抱きつくようにして顔を上げて言った。
同意を求められても香澄には言葉が出なかった。
とにかく恥ずかしいの一言で、香澄は両手で顔を覆った。
「匠君。優しくしてあげてね。それから、乳首を口で舐めたりしゃぶったりしてあげて。
香澄、乳首が感じると思うんだ。気持ちよくなるはずだから。」
史恵がそう言うからそう感じるのか、
香澄にも乳首を舐め回す匠の舌の感触が、気持ちのいいもののように感じられた。
「どう?乳首、硬くなってきたでしょ?
それって、感じてる証拠だから。
強さを変えたり、しゃぶったり、唇で挟んだり……。
あん。豊君も上手になって来たよ。あ、そう、そこ、そうされるの、好き。」