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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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   夜の狂宴の前に 香澄の性春 その1-10

豊は史恵が出す匠への指示も史恵に試しているようだった。
豊は実際に女性を抱いた経験はないにしろ、
2人の兄の影響で、セックスの知識だけは豊富だった。

いわゆるエロ本を兄からもらい受けたり、
時には兄が両親のいない隙に恋人を連れ込んで、
何やら寝室で裸で抱き合ったりする様子をのぞき見したこともある。

2人の兄たちが豊には聞かせられない話だからと言って豊を部屋から追い出し、
何やら秘密めいた話をしている時も、こっそり聞き耳を立てて盗み聞きをし、
来るべき日のための準備を怠らなかったことが、今日、ようやく役に立った。

ただ、実際の経験がないため、最初はスキンを付ける時に手間取って、
そのまま射精してしまうほどだった。
二度目は史恵の割れ目にペニスをあてがい、いよいよと言う段になって射精した。
史恵はそんな豊を笑うことはせず、励ました。
「豊君。大丈夫。最初は誰でもそんなものよ。
 さっき、お口にも出してもらったし。
 3回も出せば、今度は長持ちするから焦らないで。」
事実、3度目のチャレンジでようやく挿入に成功した豊は、
史恵の指示に従うだけでなく、
史恵の反応を見ながら腰遣いを変えるほどに余裕を持ち始めていた。
史恵はそんな豊に安心すると同時に、
自分の快楽追及のため、香澄たちのことはそっちのけで、
いよいよ豊とのセックスに没頭し始めた。 


匠は緊張の割にはどこかしら冷静で、性的な欲求としては興奮状態にあったが、
豊の動きや史恵の指示を思い出しながら最善の動きで香澄に接し続けた。
豊が史恵の両ひざを抱えるような体位に移った時、
匠は香澄のパンティーの中に手を入れようとしていた。

(ゆっくり。慌てず。焦らず。少しずつ……。)
史恵が豊かに求めていたことを匠は忠実に実行していった。

匠の指先は香澄の一番敏感な部分を捉えた。
史恵が言っていたように、その周りはヌルヌルするほど濡れている。
(香澄さんも感じているんだ……。)
匠はどこか冷静にそう思うと、さらにゆっくりと指を進めた。
硬く、小さな、豆のようなもの……。

(あった。これだ。これがクリトリス。
 優しく。そっと、強すぎないように。)

「あ、い、いや、あ。」
香澄がかすかに声を出した。
「ここ?どう?」
「あん、恥ずかしい。」
「いやじゃないの?」
「うん。」
「ここは?」
「あん、ダメ。」
「そっとね。」
「うん。」

匠は初めてとは思えないほどの慎重さと冷静さで指を動かしていく。
香澄の反応だけでなく、香澄の気持ちを確認することも忘れなかった。

「香澄。もっと身体の力を抜いて。
 あなた、緊張し過ぎだわ。」
史恵は、仰向けになった豊の上に跨がりながら、
固く脚を閉じたままの香澄に言った。


匠の丁寧な愛撫により、香澄の身体も心も、準備が整ったと思われた時、
「香澄さん。確かめなくて平気?」
匠が不意に動きを止め、香澄の顔を覗き込みながら言った。

香澄は何を問われているのかわからずにいると、匠が身体を起こし、言った。
「香澄さんの中に入るものがどんなものか、確かめなくても平気?」
香澄は、ああ、そういうことか、と思った。

さっき、史恵が豊のものを咥えていたのを見た。
ブリーフの上から舐め回している時にちらっと見た印象よりも、
さらに大きく太いもののように感じた。
(あんなものが入るのかしら。)
香澄には正直信じられなかった。
しかし、今、香澄のすぐ横で、豊は史恵のオマ〇コに先程のペニスを突っ込み、
激しく腰を動かしている。
史恵に苦しそうな様子も辛そうな様子も全く感じられない。
むしろ、うっとりとした顔をして、豊の腰の動きに合わせて激しく腰をくねらせている。
「あ、いい。そう、そこ。もっと、奥まで。」

(豊君のものを、あんなに嬉しそうに受け入れているんだもの。
 史恵は、個人差はあるって言ってたけど、わたしだって普通の女の子。
 大丈夫。匠君のものだって、ちゃんと受け入れられるはずだわ。
 でも、豊君のよりも、大きいのは確かだけど……。)

愛撫の最中、匠は香澄の身体を触りながら、舐め回しながら、
何度も何度も香澄に言った。
「香澄さん。好きだ。」
「香澄さん。」
「好きだ。」

香澄も最初こそ、匠の言葉に
「わたしも。」「好きよ、匠君。」などと言葉を返していたが、
そのうちにむず痒いような感覚が全身に走り始め、
やがて身体全体がボワーッとした感覚に包まれる頃になると、
自分の身体の中で起きている得体の知れない感覚に気を取られ、
やがて香澄は自分の感覚を取り戻すことに夢中になり、
自分が置かれている状況さえきちんと捉えることができなくなっていた。

そうした状況の中で、霞そうな意識の香澄に語り掛ける匠の声が聞こえた。
「いくよ。」


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