ご挨拶-2
談話室での会食も和気あいあいと言う感じで、メンバーは打ち解けた様だ
会長と由美子は今後の生徒会も良くなるだろうと思った
その為にも、私がいる間に何件かの依頼を由紀達に実践経験させたいと思った
依頼を選んで仕事を実践と言う様な事はできないので、依頼者が満足が行く仕事に
仕上げる為にサポートはしないとダメだろうとは思った
教頭から依頼とまではいかないが、相談のようなものが由美子に個人的に連絡が来た
話だけで良いので一度聞いて欲しいとの事だった
噂の話なので心配し過ぎかと思うが、教職員のトラブルは大問題に発展する
可能性も含んでいるので、忙しいとは思うが少し調べて欲しいと言うのだ
一度その話を聞かせて欲しいと生徒会室に来るように話した。
3時に伺うとの事なのでお待ちしていますと電話を切った
会長には相談として教頭と会う事を報告した。
由紀に同席させて少し調査させようと思った。
話によっては依頼になる可能性もあるので、依頼のつもりで調査する事を前もって由紀には
話しておいた。
教頭とは第一会議室で由紀と2人で面談した。
私の仕事を引き継ぐ者だと紹介して今回の相談の調査をさせると説明した
私が指導監督するので情報の漏れは心配するなと言った。
但し相談の内容が真実の場合は速やかに依頼と言う正式な手順を踏んで欲しいと
言い聞かせて話しを聞いた。
話によると校医の女医の噂なのだそうだが、女子生徒、複数と性交渉があると言うのだ
レズ行為を繰り広げているという事の様だ
教頭など古いタイプの人間は女医や女教師と男子生徒
男性教師と女子生徒には注意してきたが
同性同士の女医と女子生徒が親密な関係とは考えていなかった様で少し面食らっている
確かに今は、色々とあるから噂を完全に否定する訳にはいかない、調べてみると答えた
他の教師からの噂話は聞かないのか、尋ねたが私の耳には入っていないと言っていた
1週間ほど調査して事実なら依頼するように申し上げると由美子は時間が欲しいと言った
話を聞く限りありそうだが、少し本気の調査をしなくてはダメだと思った
由紀を含め3人で学生の噂話を集めてみたらどうかとアドバイスした
由紀は噂話は得意なはずだし、今回の件には早智子はかなり役に立つはずだ
調べてくれと指示した
由美子は教師連中の話が聞いてみたかった、教頭では耳に入らない話も同僚なら
噂は広がっているんじゃないかと、思ったからだ
部活連会頭に茶道部の部長と顧問の二人を午後2時半に生徒会室へ来るように連絡した。
放送などは使わずに直接本人に伝える事をお願いした。
茶道部の部長と顧問が生徒会室へ訪ねて来たと、会計の女子が由美子を呼びに来たので
第二会議室で待つように言った。
由美子はパンフレットを準備すると第二会議室に向かった。
「お忙しい所来て頂いてすいません」
「学院祭の時はお世話になりました」
「色々と仕事がありましてこちらから伺えず来ていただきました」
由美子は話ながらパンフレットを出す
この前、部室に伺った時に思ったのですが、床の間の掛け軸もう少し季節感を
大事にしたいですね 家元の指導を受けていてあれでは不十分かと
それは指摘されました。春夏秋冬と季節感は最低必要ですね。部長はうんうん頷く
この中から季節ごとの掛け軸を部で選んで購入してください
4本セットと言う物もあるようですが、学生らしさも含めた四季の掛け軸を4本選んで
購入してください。当然予算はありますが、金額によっては年中もプラスして5本
その辺りを部で相談下さい。そう言うと部長にこれを参考に皆さんで話し合って下さい
金額に関しては、顧問の三谷先生とご相談させて頂きます。
部長を先に返し三谷に残ってもらった。
「先生、そんなに警戒しないで下さいよ(笑)」
「秘密を共有する仲じゃないですかぁ」
「先生にご相談があるんです」
「なんでしょう?」
「ある筋から教職員の噂が出ていると聞くんです」
「先生たちの中で噂話でいいんです何か聞きませんか?」
「学院長の耳に入れば私の所に調査依頼も来るでしょうがそう言う話ではないんです」
「先生がどうした、こうしたと言う噂話で結構なのです」
「最近よく聞くのは校医の噂ですかね」
「どんな話ですか?」
「レズだとかなんだとか」
「他には?」
「私はそれぐらいですかね」
「そうですか ありがとうございます」
「掛け軸は4本10万〜12万程度を想定します」
「その辺を目安に選択お願いします」
何か先生に噂話が入ったら教えて下さいお願いします。そう言って話しを終了させた
トラブルを避けている三谷でさえ聞く噂なら真実かもしれないと由美子は思った
後は、由紀たちの方の話だな 由美子はどうするか先を考え始めていた。
・・・放課後 午後3時半・・・