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女体特盛り
【フェチ/マニア 官能小説】

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女体特盛り-2

 あたしは家出しようとしていた。もう限界だった。退屈な家、友達もいなくてつまらない学校、刺激が欲しかった。
 あたしの家は父が外国人で、単身赴任している。見た目が外国人のあたしは、よく目立つ。気が強かったから虐められることはなかったけれど、無視はよくされた。つるむのが嫌いな質だから、不良グループとも仲が悪かった。だからいつも一人だった。
 どこか遠くへ行きたい。地の果て、空の果てへ。いつもそう思ってきた。
 でも、どうやって?
 夏休みに母と妹が父のところへ行こうと言うのを断り、陸上部の練習があると嘘をついて、あたしはアルバイトすることにした。
 街に撒かれていたチラシで「女体盛り」の仕事を偶然見つけた。あたしは、すぐに応募した。超短期で、超高額。これしかないと思った。直接店に赴き、年齢も、高校生だと偽った。あたしは十四歳だけれど、見た目からではそう思われない。
「『女体特盛り』は大変だよ。あなた処女?」
 店長は、禿げた出っ歯の大雑把な人だった。六十歳くらいに見えた。
「はい。」
「あそこの穴も見られちゃうよ。触られちゃうよ。いいの?」
「構いません。」
「あ、あとね、女体特盛りは腋臭の子じゃないと売れないの。」
 店長は、どうも、あたしにやめさせたがっているような口振りだった。
「あたし、腋臭だって言われます。」
 あたしの顔をじっと見たあと店長は
「股、脱いで見せてもらえる? この分は別に払うから。」
「はい。」
 人に見せたことのないあたしは焦ったが、覚悟を決めた。
 あたしの股を開いて丁寧に嗅いだ店長は
「ああ、臭い、臭い。女の子のにおいだ。確かに腋臭のにおいもする。いつもこんなに濡れてるの?」
「恥ずかしいからです。」
「じゃ、ま、やってもらいましょうかね。」
 あたしの度胸が店長に買われたようだった。細かいことは何も聞かれなかった。


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