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私は英語が嫌いだ
【SM 官能小説】

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悪行の初め-2

 洗濯物は、自意識過剰な日本人の女の子と違い、みな無造作に籠に放り込んだままのようだ。けれども、初日からそれをかき混ぜた跡を残すことは危険である。数日すれば私の衣類を混ぜても気にされなくなるだろう。その時は自由に中を探ることもできる。大きな楽しみは後に取っておくことにした。
 もし、少女たちの裸を見て、肌に触れるところにまで到達できたなら、人生の目標を私は達成したようなものだ。それ程までにこの性癖は私を苛み続けてきたのだった。愛してくれなくても良かった。そちらの方はとうに諦めている。体が何より優先した。愛されることがあったとしても、私は体を求めるだろう。私は悪魔に魂を売ろう。
 だが、考えてもみよ。たかだか女の子の裸である。同種の生物にとって、雌雄の体が互いに珍しいものである訳がない。そうであるなら間違いだ。つまり、私の苦しみは不条理である。悪魔の行為と思わせるのは、ただ社会の歴史の一コマにおける習慣がそうさせるに過ぎないのだ。

 姉妹が寝静まった頃、私はトイレに立ったついでに、三人の靴を片方ずつ部屋へ持ち込んだ。
 靴底に口を当てる思いで私は中のにおいを深呼吸した。指の当たる奥の部分は誰のものもみな黒ずんでいる。年齢的に、やはり育ち盛りのベスは汗も脂も一番多い。今日の湿りも暑さに発酵して、命の力を主張しているようだった。
 若くなるほどにおいは優しくなった。キャロルの靴には私の淋しさを紛らわせる温かい臭気があった。私は、ベスとキャロルの靴に鼻を入れて嗅ぎくらべながら、ジュディーの靴に自分を嵌め込み、たっぷりと射精した。これから毎日、交代で一人ずつの靴に射精しようと思った。
 足の裏まで女の子は良いものなのだと、私はその日、創造の神秘を讃美したくなった。


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