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茶道教室の性奴隷
【SM 官能小説】

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その2 愛奴を調教して-2

しかし、私は目の前のこの房江を以前に逢ったことを思い出したのだ。
(そうだ! 彼女はあのときの女だったのか…)

その忌まわしい記憶を思い出し、急に醒めた目で彼女を見つめた。
始めは美人であり茶道の講師という立場の彼女に畏敬の念を抱いていたが、
イメージがその瞬間から崩れ去ったからである。

なぜならば、始めは気がつかなかったが、
実は私が房江と会ったのは初めてではないことをようやく思い出したからだ。
それは楽しい思い出ではなく、逆だった。

それに今、彼女は気がついているのだろうか………。
その日は、2ヶ月ほど前のことであり、
或る雨が激しく降り始めた夕方のことだった。

私はさつきと待ち合わせをして、
駅前のタクシー乗り場からタクシーに乗って、
ラブホテルに行く時である。

急に降り出した雨のために客たちは長い行列をつくって並んで待っていた。
やっと自分たちの番になってタクシーが来たときに、
急に私たちの前に強引にやって来た女がいた。

その美しい女は「ごめんなさい、急いでいるので私に譲って……」
そう言いながら、無造作に財布から出した何枚かの札を私に握らせようとした、
それが当然とでも言うように。

その女は自分の美貌と握らせた金で強引に割り込もうとしたのだろう。
突然のことに、私は始め唖然としていたが、
私はその女の態度が頭にきて思わず声を荒げてしまった。

「ふざけるな、この女! なんだよ、その態度はルールを守れ!」
 女は私の顔を睨みつけて捨てぜりふを吐いた。

「なによっ! あんたって肝っ魂の小さい男ね!このくらいの雨で……」
そう言いながら私を睨みつけて、どこかへ行ってしまったが、
おそらく回りには人がいたので気まずかったのだろう。
確かに手に大きな荷物を持ってはいたが。
私だって、あのような態度を取らなければ順番を譲ったかもしれない。

あのときの女こそ、今目の前にいる房江だった。
私は無意識にその時、スマホでその女の顔と姿を動画で記録していた、
それをさつきと女は気がついていない。

しかし、それが後で役に立つとは思っていなかった。
そのとき、私の隣にいるさつきは
私と女とのバトルに気がついていたが黙っていた、
しかし、強く雨も降っていたので、まさかその女が今、
目の前にいる茶道講師の房江だとは夢にも思わなかったようだ。

そして私は思ったのだ。
昔から、茶道とは或る意味に於いては、
礼儀を重んじる心の修行の場だと思っていたので、
房江があの時の女だと思うと、
ガッカリすると同時に小さな怒りのようなものがこみ上げてきた。



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