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茶道教室の性奴隷
【SM 官能小説】

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その2 愛奴を調教して-3

房江は、雨の日のあの時の男が私だとは気がついていない。
もちろんさつきも同じだった。
もし知っていたら今日の茶会に私を誘わないだろう。

しかし、それを根に持って暴言を吐いたり、
直ぐに帰るようなことをする私ではない。
しばらく様子を見ようと思った。

あの時の女がこの茶道講師であり、
本当に目の前の女が腐った根性の人間であるのかどうかを
確かめたくなったのだ。

もしあのときの態度が、いっときのものであれば房江を許そうと思った。
人は誰しも場合によっては、本来の自分でないものが露呈するものである。
それは生まれつきの性分によるものか、育ちによるものかはその人による。

私自身も人に威張れるような人間ではないので、人様の事はあまり言えない。
しかし、人とは他人に対しては謙虚でなければならないと私は思っている。
間違っても、自分のエゴのために人を不快にしてはならない。
その人間が、奇しくも目の前の茶道教師ではないことを願っていた。

幸いにも、今、さつきも房江もそのことには気が付いてはいないようだ。

しかし、屈辱を受けた人間とは不思議なもので、
心の中にこだわりを持っていると、
それが自然と表に出てきてしまうものらしい。
それが私だった。

そのときの私は房江と言う女を見下していたのかもしれない。
それを房江は敏感に感じていた。私を見て彼女が言った。

「あの、りゅうすけさんでしたっけ、
茶の湯とはただ出されたお湯をいただくだけではなく、
心から感謝しながらいただくものです。
もう少し大人らしく落ち着いたらいかがですか?」

「えっ? あ、はい」

私がさっきのようなことを思いながら、ずっと彼女を見つめていたので、
そう感じたのかもしれない。
房江は私の行動を敏感に感じたのだろう。

皆がクスクスと笑った。
しかしその雰囲気が徐々に怪しくなってくるのだ。
そのバトルが始まったようである。

茶席では、
その行事の目的である亭主が煎じて出された抹茶を飲む前に茶菓子が出された。

このお茶会では、もてなす側(ホスト)を亭主と呼び、
客は「お菓子をどうぞ」と勧められてから手を伸ばしてそのお菓子を食べる。
その時、「お先に頂戴いたします」と言い、
菓子の器を両手でもって少し持ち上げ、軽く会釈する。

そして懐紙の上に箸で菓子を一つ取り乗せて、懐紙の端で箸をぬぐい、
戻してから菓子の入った器を左隣の人にそれを渡す。
また、菓子を食べるときにも作法があり、菓子を懐紙ごと口元近くに運び、
添えられたようじで切り、軽く刺して食べる。

それは抹茶を飲む前に菓子を食べる客の作法である。
そして皆が菓子を食べ終わるのを見計らってお茶が運ばれてくる。

その時、菓子と同様に隣人に「お先に」と言い、
亭主には「お点前頂戴いたします」と言って頭を下げ、
軽く茶碗を持ち上げて神仏に感謝を表すのが礼儀となっている。



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