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英雄ハンスの娘
【レイプ 官能小説】

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撃てないソフィア-3

「どーしたソフィア、そんなんじゃ当たらないよ」
「どうして、どうしてアンタはこんな引き金が引けるのよ、どうして人を殺せるのよ!」
「憎きスーザニア人の一人を殺して復讐するんだろ、殺した後考えろ」
 銃を与えられた途端、強くなったと勘違いして残忍な性格になる奴は何人も見てきた、武器というものはそういうものなのだ、だからソフィアもそうなっても別に不思議じゃない、先に考えて全てを見通せるなんてマネはプロメテウスだけで、歴史や戦争で大事なのは後で考えること、僕はハンスはエピメテウスこそが人類の知恵だと思うのだ、彼は愚かかもしれないが、後で反省し後悔しない奴は本当に愚か者なのだから。
 ぽつぽつとソフィアの泪がハンスの頬にかかり、どうしてこの少女が泣いているのか、このクズを堂々殺せるというのに、なぜ躊躇うのかと、君に排卵誘発剤を打ちそのスリットに射精してきた男なんだぞ、その穴だけを愛してきたロリコン野郎に鉛球をぶち込むチャンスなのに、どうして涙をみせることがあるんだろう。
「できない……銃を撃つなんて、できないよ、どうして、どうして……」
 この子はやはり基本的に優しいのか、こんな小児性愛者に殺せないと言えてしまう位、とびっきり優しい、僕の目は少女の母性を見抜くことにおいて確かなんだろう、そしてそれを利用し洗脳しようとしていたのに、彼女は頑なにそれを拒んでいるんだ、この僕を殺すことにより僕の目的が達成できるというのに、この子は必死で抵抗している、しかしそれにしてもハンス・ミクローシュという男はそんな少女の優しさもおいしいと思える狡さがあるのさ、僕色に染まりきらない少女の苦しみを愉しめる狡猾な奴なんだ。
「……どうしてよ」
「どうしようもなさ……かな、ソフィーのことが大事なようにさ、たぶんそういうこと、かな」
 ソフィーに携帯応急キットを車から持ってくるよう頼み、何処に被弾したのかをソフィアに確かめさせ、そして彼女の手を借りて、その一部を処置したのだ、具体的にはポイズンリムーバーで鉄球を吸い出させ、手袋をした手でその傷口を寄せ合わせ、包帯留めのような形状の特殊テープで皮膚と皮膚を止める軍専用ステープラーで仮縫合させた、その後をガーゼを乗せ、三角巾と包帯で圧迫するのだ。
 応急処置に手を貸したとうことは、ソフィーは選択をしたのだ、ミクローシュと離れて逃亡することより、性的いたずらをされることを選んだんだ、僕は殺せといったにもかかわらず彼女が僕を助けたんだ、僕は悪くない彼女が誘惑したも同然で、状況がどうあろうが僕は彼女を犯し続けていいと彼女が認めたのだ、難民となって国外に逃げるより、僕の腕の中を選んだ、僕に犯されることにより僕を利用することを選んだんだ。
 その後ドコをどう運転したのかよく覚えてはいないが、ベッド・アンド・ブレックファストにまで命からがらたどり着き、出血と疲労から泥のように眠りに落ちた。


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