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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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偶然-10

「でもどうして彼氏、作らないんですか?そんなにお綺麗でスタイルもいいのに。」
肘をついて半身になり愛美を見つめる。浜野に顔を覗かれるように見つめられドキドキしてしまう。
「ですから、綺麗じゃないんで。確かに自分でも真面目だと思います。だから男の人からしたらつまらないんじゃないですかね、私みたいな女は。地味だし、会話的にも見た目的にも男の人を惹きつけるような要素、私にはないですから。」
「いやいや、そんな事ないですよ。セクシーさを女らしさと見るのも間違いではないけど、でも愛美さんみたいに清潔感溢れてて身なりもキッチリしてる人に女らしさを感じるのも間違いではないですからね。だいたいセクシーさなんてメイクとファッションでどうにでもなりますが、女らしさってなると1日2日じゃ得られないもんですからね。僕はもともとセクシーさをアピールしてくる女性より愛美さんみたいな女らしい女性が好みですからね。」
「本当ですか?」
「はい。惚れちゃいそうですよ!」
「や、ヤダぁ…」
顔を真っ赤にして恥ずかしがった愛美は居ても立っても居られずカクテルをゴクンと飲み込んだ。

「僕もこーゆー出会い、久しぶりなんでドキドキしますよ。なんかいいですよね、愛美さんて…」
愛美は一瞬、浜野の目に野獣の輝きを見たような気がした。しかしその輝きに危険を感じる事ではなく、メスと見られたような喜びに近い物を感じた。
「つまんないですよ…私なんて…。エッチしても何も出来ないし…」
私は一体何を言ってるの!?、と恥ずかしくなる。その言葉はやはり頭の中に浜野との一夜の妄想を抱いていたから出た言葉なのかも知れない。
「セックスは面白い、つまらないじゃないですよ?お互いをどれだけ深く知りたいかだと思います。百の言葉より一回のセックスの方がお互いの気持ちを理解し合えるものだと思いますよ?」
サラッとセックスと言う言葉が出てくるあたりをカッコいいな、と思った。
「僕は愛美さんの事をもっと知りたいって、思う…。」
「え…?」
もっと知りたい=セックスしたい、愛美はそう受け止めた。自分に興味を持つ男を前に、愛美は女としての喜びと、久しく味わっていないセックスへの欲望が頭の中に渦巻く。どうしても意識がセックスの方に向いてしまうのは、やはり出張で気分が開放的になっているからだろうなと思う。まさかフェロモン成分の罠だなどとは思ってもいない愛美であった。


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