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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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偶然-11

「あの…、浜野さんは…、その…、私を抱きたいとか…、思ってくれたりするんですか…?」
自信のない愛美だが、自分でも驚くぐらいの大胆な質問を口にした。
「失礼かもしれませんが、思ってます。」
見つめてくる浜野にドキドキする。
「私なんか抱きたいって…思ってくれてるのですか…?」
「はい。この出会い、偶然とは思えません。たとえ一夜限りの恋愛になってとしても、きっとこうなる運命だったんじゃないかって思います。」
「運命…」
愛美はその言葉に胸をドキドキさせた。この出会いは男性に縁がない自分への神様からのプレゼントかも知れない、そう思い始めていた。

顔を見ればもう、誘えばオチる事は歴然としていた。もらったな…、浜野はそう確信した。
「愛美さん…」
浜野は愛美の肩をスッと抱き寄せ唇を重ねた。
「!?」
一瞬目を丸くして体を強張らせたが、キスの感触が心地よくなり、すぐに目を閉じると力がスッと抜けた。
ゆっくりと唇を離す浜野。そしてゆっくりと目を開ける愛美は、ぼやけた視線が焦点を合わせて来ると、浜野の顔に心を奪われた。
「愛美が欲しい…」
浜野のその一言に愛美はオチた。むしろ自分の方こそ浜野が欲しい。このまま一人寂しくホテルに戻り、そして何事もなく岐阜に帰るのは嫌だ。偶然が生んだ運命的な出会いに満たされた夜を過ごしたい、愛美は強くそう思った。
「私も…浜野さんの事…、もっと知りたいです…」
体を浜野にピタリと寄せて甘えるように言った愛美。もう決まりだ。もはや何の努力も要らなかった。
「じゃあ行こうか?」
「はい…。」
席を立つ愛美は浜野の腕に抱きつき体を寄せる。店を出てホテルへと帰る。今から久しぶりに体が満たされる…、そう思うだけで愛美は幸せを感じた。

ホテルの玄関を通ると、二人はそのままエレベーターに向かう。浜野は知っていた。このホテルは人の出入りのチェックは厳しくない事を。風俗掲示板でデリヘルが呼べるホテルである事は知っていた為、フロントで呼び止められる可能性は低いと思っていた浜野は何食わぬ顔をして愛美の肩を抱いて悠然と入る事に成功したのであった。

(岐阜の美人真面目女子を真面目じゃなくしてやるよ。へへへ)
エレベーターの中で再びキスをしながらそう思っていた。そして愛美は部屋のドアを開けると浜野と一緒に部屋の中へ入って行ったのであった。


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