上司を追い込む。-6
次に今度はつかさを立たせて梨田が跪く。そして片足を担ぐと顔をスカートの中に突っ込んだ。つかさの表情が歪む。スカートの中で頭をもごもごと動かす梨田はきっとパンティの上から口を押し付けているのだろう。つかさは梨田の体に手を置いて支えていた。
梨田はそのままスカートの中に両手を入れパンティをゆっくりと下ろして行った。脱がされた黒のパンティを床に落とし、そのままスカートの中でもごもごさせる。顎を上げ口を開くつかさはあえぎ始める。スカートの中では梨田の舌がつかさの性器を美味しそうに舐めているのであろう。長い間、クンニは続いた。
「私はあんなに舐めて貰ったことない…」
琴乃はボソッと呟いた。琴乃の目は怒りと言うよりも寂しさが浮かんでいた。やはり他の女に愛情を注ぐ夫を見るのは辛いのであろう。例え離婚を決めた相手であったとしても。だいぶ怒りの雰囲気は消えてきたように見えた。
それからベッドでのセックスの後、最後つかさの顔に梨田が顔面シャワーするまで無言で見続けた琴乃。行為が終わりつかさが窓を開けて閉じカーテンを閉めて電気が消えるまでじっと動画を見ていた。
「で、朝まで課長がつかさの部屋から出てくる事はなかったよ。」
琴乃は浜野の言葉を微動だにせずに動画を見つめたまま聞いていた。そこには怒りを通り越し、何か吹っ切れたようなものを感じた。もうこの時点で離婚への迷いがなくなったのかも知れない。浮気現場を目の当たりにして琴乃は梨田を信じる心を完全に失ったようだ。
「決定的な証拠、ありがとうございました。これがあればもし裁判になった時、有利な結果が得られるし、裁判まで行かない気がします。」
「だろうね、きっと。」
「その証拠をお譲りしていただく見返り…、させていただきます。私、子供じゃないので、どうすれば良いのかわかってますから。」
そう言った琴乃であったが、不倫を理由に離婚しようとしている自分が不倫しようとしている事への戸惑い、抵抗は見ていてありありと分かった。心の中で葛藤する人妻を見ていて浜野は楽しくなってきた。背徳を背負った人妻を抱く悦びは浜野を興奮させた。
「だよね。琴乃は大人だし、頭のいい女だ。あっちがあっちなら、こっちはこっちで楽しもう、ね?」
そう言って琴乃の肩をグッと抱き寄せた。その体は微妙に震えていた。
「悪いようにはしないよ。課長には悪いけど、ね?」
浜野はロングスカートをゆっくりと捲り上げ、覗いた太股に手を当てていやらしく撫で始めたのであった。