上司を追い込む。-4
ニットセーターの胸の膨らみもたまらない。服に隠された肉体を知っているだけに、一昨日味わったその美味しさが蘇りムラムラして来てしまう。いやらしい視線で胸の膨らみを見ていた浜野に耐え切れず、琴乃が言う。
「決定的な証拠、見せて下さい…」
「ん？ああ、そうだったね。」
浜野はスマホを取り出した。
「結構ショッキングだけど、いいの？」
「大丈夫です。ショッキングな方が私に有利な材料が揃うって事ですから…。」
「そっか…。じゃあなおさら俺と不倫した事は知られちゃマズイよね。」
ニヤッと笑う浜野に、やはりこのまま何もなく帰る事は出来ないなと感じた琴乃。しかし今はその証拠写真を確認したい。曖昧な対応をしてスマホに目を向ける。
「じゃあ見せるよ。まずはこれが社内で隠れてキスしてた写真。」
浜野のスマホに壁ドンしながらつかさにキスをする梨田の姿が映る。
「…」
実際に見るとショックだった。自分に隠れて他の女に愛情を注ぐ夫に寂しくもなり、また怒りも込み上げてくる。そんな琴乃の顔をワクワクしながら浜野はチラチラと見ていた。
「じゃあ次ね。これは昨日の帰り。昨日は帰って来なかっただろ？」
「ハイ…」
「だって朝までつかさの部屋にいたもん。部屋ってゆーか、部屋に行くまでに我慢出来なかったようで。」
次に映し出されたのは車の中でシートを押し倒しキスをする梨田の姿だった。
「人気のない駐車場で、セックスやってたよ？」
写真をスライドすると、梨田の股間につかさが顔を埋めている写真が映った。次の写真はペニスを咥えるつかさの顔が鮮明に映し出されていた。
「…」
琴乃は無言で見つめていたが、目に怒りが滲んでいるかのように見えた。そして次々にカーセックスの写真が映し出される。助手席に押し倒したつかさの胸を吸う姿、つかさの股間を弄る姿に、股を開かせクンニする姿、下半身剥き出しでカーセックスに励む姿、そして最後は口の中でフィニッシュする姿が次々と映し出された。
「…」
怒りを抑える琴乃を見て楽しくなる浜野。
「妻を放ったらかしにして許せないよなー、こーゆーの。つかさも普段はツンツンしてるけど、課長の前では可愛らしくしちゃってるみたいだよ？見ろよ、この乙女顔。課長もこの乙女顔にやられちゃったんだろうなぁ。」
浜野は琴乃の怒りを煽るかのように写真を見せつけていた。