いきなりのお誘い-2
「森田さんってやっぱ仕事の時とイメージ違いますね!」
と言いながら、心の中では
(でもセックスの時はまたイメージ違うんだろ?)
と思っていたりする。
「あまり仕事の時とプライベートの時、どっちの私も知ってる人居ないから、 そう言われる事に慣れてなくて恥ずかしいかも」
舌を出して照れ笑いする仕草が可愛くて仕方がない。
「ホント、可愛らしくて!あ、でも仕事の時の森田さんも素敵ですけどね!」
褒めて褒めて褒めまくり、少しでもセックスに近づこうと考えている浜野であった。褒める度に照れる麻夜にどんどん気を惹かれて行く。
麻夜は照れを隠すかのように少し声を上擦らせながら、何かを思い出したかのように口を開く。
「あ、それで感想です!聞いて下さいよぉ!日曜日にピンクモアールつけてショッピング行ったんですけどぉ、初めはそんなに意識してなかったんですけど、エレベーターに乗ったら隣の男の人が私のことチラチラ見て来たんです。別に服装だってジーンズにシャツで地味だったし、メイクもパパってやって適当だったし髪も後ろを束ねてお洒落感ゼロでいつも通りだったんですけどぉ、そんな私をあからさまに気にするような感じで。何かちょっと怖かったんですが、でも近付いた男の人殆ど全員がみんな私に振り向いてぇ。その時これってピンクモアール効果なのかもって気が付いて。もうドキドキしちゃいましたぁ!レジの時、若い店員さんなんか私を見てソワソワしちゃって。私ぐらいの店員さんは、きっと私の事いやらしい目で見てるってゆーのが分かるぐらいの視線で私を見てきて恥ずかしくなっちゃいました。でもこんなに男の人に注目された事なかったから何か嬉しくなっちゃって♪やっぱりもう30歳手前だからそーゆーの諦めてたんですが、でも男の人から注目されるのって女にとっては物凄く嬉しい事なんです。ピンクモアールつけてから人生が変わったって感じで!だから浜野さんには物凄く感謝してるんです!この感動を早く直接伝えたかったんですぅ♪」
麻夜は目をキラキラさせながらそう言った。
「てか、森田さんっていくつなんですか??」
「29歳ですよ?」
「ほ、本当ですか!?てっきり25、6かと…」
本当は27、8ぐらいかと思っていたが少し若く言ってみた。麻夜は顔を赤らめて言った。
「もうそんなに若くないですよぅ…。浜野さん、お上手なんだからぁ♪」
と言いながら少し嬉しそうな麻夜。
「いやー、本当に若く見えますね!」
「そんな事ないですよぉ。でもありがとうございますぅ♪」
舌をペロッと出して戯けた麻夜であった。