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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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いきなりのお誘い-3

「でも、失礼ですけど、そんなに美しくて彼氏とかいらっしゃらないんですか?」
浜野は様子を見ながら言った。
「昔、恋愛でいざこざがあって疲れちゃって、それ以来、会社で出会いがないのもあるんですが、自分からそう言う機会を避けて来たんです。何か面倒臭くて。でも30手前になって少し1人でいる事への不安とか寂しさを感じるようになって来て。街には私なんかよりも若くて可愛い女の子いっぱいいるし、男の人ってやっぱそう言う子の方がいいのは分かってるから諦めてたんですけど、女としての疎外感って言うか、何か自分は世間から忘れられて行く存在のように思えて来たとこだったんです。でも会社で浜野さん、いつも私の事を気にかけてくれて、香水のプレゼントまでくれて密かに嬉しかったんですよ?そしてピンクモアールつけて街を歩いて久しぶりに女として注目を浴びて、何か物凄く心がウキウキして来て楽しかったんです。女としての喜びを与えてくれた浜野さんにこの気持ちを聞いて欲しかったし、何か恩返ししたかったんです。だから思い切って部屋にお誘いしたんですよ。」
「いや、恩返しとかそんな…」
「いいえ!この感動を与えてくれた浜野さんには何かさせていただかないと私の気持ちが収まりませんから…」

どこか麻夜の雰囲気が変わったように思えた。浜野の胸はキュンキュンからドキッ、に変わった。
「いや、そんな大した事してあげてませんから…」
急に緊張して来た。どちらかと言うと仕事中の麻夜の雰囲気に近い。しかしそれに加えて浜野の胸の鼓動を激しくさせる何かを感じた。
「私にとって人生を変えてくれるような感動を与えていただいたんです。私、今、物凄く輝いていると思います。だからそんな私を…抱いて下さい…。」
「えっ!?」
期待はしていたが予想外の言葉に浜野は固まってしまった。麻夜は浜野の腕に抱きつき体をグッと寄せて来た。
「私に出来る最高の恩返しって、これぐらいしかないかなって…。でも浜野さんが私に対してそんな気分でなければごめんなさい…」
「い、いや…そんな事ないですよ!森田さんみたいなステキな女性と抱き合えるのならもう死んでもいいと思います。でも、何の取り柄もない僕なんかがあなたみたいなステキな女性とって思うと…」
慌てる浜野をじっくりと見つめていた麻夜。麻夜の瞳に吸い込まれそうになる。
「結婚して下さい…浜野さん。私、浜野さんが…好きです…。」
「!?」
照れやすい麻夜などもはやどこにも居なかった。そこにはどんな男でも惹かれてしまいそうな魔性の女のような姿があった?


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