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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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真意(一)-1

このあいだの女二人は消息不明な人物ではない。話ができるかは分からないが、武装派の教練に行けば会える筈だ。山にその二人がいたことを女王には報告しておいた。男の様子も伝えた。けれども女王は、男に会うことは特に禁止もされていないと、あまり相手にしなかった。だから、俺が二人に会いに行くと言った時も、別段止めもしなかった。
サルヴァッツァの考えでは、女王に不満のある者たちは、伝統を守ろうとする保守派であり、山の男は女王の弱点となるような女王戒の秘密を知っているらしいということだった。確かに保守派もいるだろう。そして、男は女王戒のことを知っているかも知れない。だが、それらを結びつけているサルヴァッツァは大きな誤解をしているようだ。
まず、俺の会った女二人も、山の男も、保守派ではない。女王と考えの違うことは明らかだったが、やはり女王と同様、何かを変えようとしている。それはサルヴァッツァの期待とかけ離れたことのように俺は感じた。


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