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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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混乱の兆し-5

石切り場の男は指先に変化を認めた。裸で横たわる下の娘に深々と男は指を入れていた。
「Ĉu vi ekkonis viron per via organo? Ĉu vi prenis ion de li? 」
(腹わたで男を知ったのか。何か得たものはあったか。)
「Jes. Paĉjo. Mi memoras la lian je ĉiu movado de via fingro en mi. Sentas tre agrable. 」
(はい、父上。中で指を動かされるたびに、あの男のものを思い出します。とてもいい感じです。)
「Fluigu la senton tra viaj sanktejoj sur la korpo nun! 」
(その感覚を、体じゅうの聖なる器官から飛び立たせよ!)
男は少女の中の指を動かさないまま、しかし何かをそこに与えていた。断続的に、尻から頭へと、少女の白い体が跳ね上がるような動きを見せた。
「Paĉjo, mi, mi perdos la konscion pro la plezuro venadanta el la suba. 」
(父上、下から歓びが昇ってきて気を失いそう。)
「Tenu vin certe, kun la parolo sankta! 」
(聖句を唱え、意識を保て!)
青緑の瞳を見開いた金髪の白い少女は、例の呪文を呟きながら、手脚を突っ張って意識を集中した。
姉のラムナエッラもやはり呪文を唱えつつ、一人瞑目していた。
男は二本目の指を差し込んだ。少女の深い呼吸に合わせ、また一本差し込んだ。ついに男は両手から六本の指をねじいれると、唸るような声を発した。アーチ型にンジャンミラの体が反り返った。それがゆっくりと大きく、七回も繰り返された。少女の瞳は開ききっていても、ものが見えてはいなかった。
男は中で指を回してから、力一杯こどもの穴を開いた。体はまた跳ね上がり、反射的に男の指は弾き出された。
ンジャンミラの体からふと力が抜けた。女の溝は紅く開いて、暫く小川のような流れを作っていたが、それが止まったとき、少女は目を覚ました。
「Mi soifas. 」
(喉が渇いた。)
起き上がった裸の白い少女はそう呟いた。
強い調子で男がラムナエッラに言った。
「Batu ŝin! 」
(打ち据えろ!)
男の声が終わるともなく打ちかかったラムナエッラを、呆然とした様子のまま、ンジャンミラが跳ね飛ばした。構えも何もなかった。
男が言った。
「Vi gajnis finfine la saman forton kiel la reĝino. Sed tio estas ankoraŭ nur provizora kaj vi bezonas duoble da viroj ol la reĝino por teni ĝin. Iru tuj al mia lando kaj faru la novan ordon! 」
(ついにお前は女王と同じ力を手に入れた。だがまだ一時的なものだ。力を保つのに、女王の必要な分の倍の男が必要だ。今すぐ我が国に行き、新たな秩序をもたらせ!)
「渇く」と呟きながら、ンジャンミラは一人で歩き始めた。濡れた長い金髪が肌に張り付いていた。
月光で明るい夜空に、少女の裸が白く輝いていた。男とラムナエッラも立ち上がって後に付いたが、ひとり小声で由自の名を呼ぶンジャンミラに気の付くことはなかった。 


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