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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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真意(一)-2

俺は一人で出かけようとしていた。予め連絡して教練の場に行くのだから、適当な手出しはその場で誰もしてこないだろうし、サルヴァッツァの時のように、試合する訳でもない。ボディーガードを付けると言っても、上級幹部相手にルルッタラたちでは歯が立たないから、あまり意味はないと俺は考えた。
しかし、道中のことも意識しろと女王に言われ、俺は、事の顛末を知っていたほうが良いと思われるトパルミラを指名した。
そのトパルミラは、初めて見る女の子を連れてきた。
「Sinjoro, tio estas Vaarĉĉa. Mia kolego. Ŝi estas 14 jaraĝa kaj onidire la plej rapida soldato en la historio de nia sekto. Vi tre plaĉas al ŝi. 」
(ミスター、この子はヴァールッチャです。同僚なの。十四歳ですが、部隊の歴史上、最速の戦士だって言われてます。ヴァールッチャはミスターのことが大好きなんです。)
「Tre agrable konatiĝi kun vi, sinjoro. 」
(初めまして。ミスター。)
ヴァールッチャはにこやかに明るく挨拶した。小柄な、顔の小さい娘だった。珍しく漆黒の肌なのに薄青い瞳をして、縮れ気味の長そうな髪を、細かく編んでまとめてあった。いかにも人の良さそうな笑顔と、笑わないときの落ち着いた表情の差が随分ある。俺のことはサルヴァッツァとの手合わせの際に見ていたのだが、その後、月経が始まったために、「親衛隊」には加われなかったのだと言う。
史上最速などと聞くと強そうだけれども、一般の少年部だ。片や、白い女の小さいほうは、トパルミラくらいの歳で上級幹部らしい。さり気なくそれを呟いた俺にトパルミラは
「Ĉu vi scias, sinjoro? Ili uzas armilojn kaj per iloj oni povas batali kontraŭ ĉiuj malgraŭ sia jaraĝo. Tamen ĉe ni ne marŝas tiel. 」
(武器を持っていれば、何歳だって戦えます。でもうちらは素手なんですよ。)
「Sen forto, oni povas faligi neniun per batoj 」
(力が無ければ人を打ち倒せません。)
ヴァールッチャが加えて言った。
「Jes, sed ni povas ĉiam kaj ĉie batali, dum sen armiloj ili povas fari nenion. 」
(そう。あたし達は、いつでもどこでも戦えるんです。武装派が、素手では何にもできなくても。)
戦士らしい勝ち気なトパルミラの発言だった。
思春期に入りかけた女子がどれほど速いものかと思いながら、俺の目は自然、興味深げに、薄い胸のふくらみと、まだ女になり切らぬ腰つきを観察していた。そういう男の視線を女は敏感に肌に感じるらしく
「Mi montru al vi ĉion! Sed poste. 」
(全部見てみてくださいね。でも、後で。)
にこやかなままヴァールッチャは俺の手を取り、ぴったりした胸当ての下に入れさせた。厚い筋肉の上に立つ小さな乳首の周りにだけ、腫れたような柔らかい膨らみがあった。押してみると、ところどころに触れる硬いしこりが痛々しかった。


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