た-5
「ん・・・っ」
執拗なキスに息があがる。
「どうだ?バカとのキスは?」
ドヤ顔でそんな事を言うから・・・
「気持ちいい」
私は嬉しくなって笑いがこぼれた。
「綾香、どうしよう」
「何・・・?」
まだ何か問題があるの?
「綾香が、可愛くて仕方がない」
そんなセリフを真顔で呟いて
そのまま私をベッドに転がした。
「このまま、ずっと離してやれない」
首筋にキスをしながら、器用に背中のファスナーを下す。
「離さないで」
私も白木のシャツをジーンズから抜き出した。
白木の熱い身体を私の冷たい手が撫でまわす。
ごつごつとしたその身体は、私だけのモノ。
ゆっくりと白木に促されるままにワンピースから両手を引きぬいて
下着だけの姿になる。
そんな私をゆっくりと眺めて、右胸のブラのすぐ上にキスマークを付けた。
「俺の」
嬉しそうにそう呟いて
そのキスマークを眺めていたと思ったら
左胸にもキスマークを付け始めた。
そのまま鎖骨の下へ唇が移動して
ゆっくりと身体中にキスマークを付けて行く。