謝罪フェラ-2
「あと4分だ。聞こえたのか!」
返事をする代わりにコクリと頷いた暁子は、無我夢中で頭を動かしていた。
稚拙なフェラだった。ただ単に男根を口に含んで、上下運動を繰り返しているだけだ。男を至福に導くテクは何ひとつない。だが嗜虐心を刺激するためには、逆にそれがよかった。愛する我が子を救いたいがために、一心不乱に尺八に励んでいる。そう思うだけで今にも発射しそうだ。
「あと1分!全然気持ち良くないぞ!」
暁子は死に物狂いで顔を振っていた。返事する時間も惜しい。長時間頭を振り続けたためか、眩暈がしてきた。開きっぱなしの顎がガクガクと痙攣を始めた。それでも止めなかった。
剛田はフィニッシュが近いことを悟っていた。
「あと30秒だ」
暁子の動きが一層激しさを増した。だがしかし
「タイムオーバーだ!」
次の瞬間、熱く、生臭く、粘りを帯びた液体が喉奥にヒットした。あまりのおぞましさに、女の動きが止まった。
「バカヤロー!まだ終わりじゃねえ!」
そう怒鳴ると暁子のショートヘアを掴み、強制的に揺り動かした。
最後の一滴まで吸い取らせた男は、ヌメヌメと怪しい光沢を放っている分身を、床に散乱している暁子のパンティーで拭き取った。
「惜しかったな。フフッ」
残忍な笑みを浮かべていた。
「さて、ガキでも虐めにいくか」
込み上げる嘔吐感と戦いながら、暁子は剛田の腕にしがみついた。何か言おうにも、腐敗臭を発する口中の精汁が妨げとなった。吐き出すか飲み込むか。逡巡したが精飲を選んだ。
ゴックン・・・
腐った生卵のような悪臭と食感に戻しそうになった。
「ウッ!グエッ!」
手を口に当てて必死にたえた。
ゴクリッ・・・
「ウッ!オエッ!」
何回かそれを繰り返した後、すべてのザーメンを飲み下した。
精液を嚥下するなど、初めての経験だった。ぞっとするほどの不快感に、怖気だった。だがこれもすべて我が子を救わんとするためだ。
身支度を整え終わった剛田にすがりついた。
「剛田さん、もう一度チャンスをください。もう一回おしゃぶりさせてください」
主従関係を悟ったのか、君付けでもタメ口でもなかった。
「男は女とは違うんだ。そんなすぐに回復するか!」
なおもせがむ女を振り払って出ていった。
「うっ・・ううっ・・・。ごめん、廉・・・。ママを許して・・・」
泣きじゃくり愛息に許しを請うたが、暁子は知らなかった。制限時間が1分余り残っていたことを・・・。