犯された私-7
どれだけの時間が経ったのか、私はいつの間にかテーブルの上に座らされていて、陰部に違和感をおぼえたところで我に返りました。
「きゃっ……」
小さな悲鳴と共に下半身をのぞき込んでみると、鳥のクチバシのような形をした器具が膣に入ってくる途中でした。
「これ、何なんですか?」
泣きそうになりながら私が訊くと、クスコという名前を彼らは口にしました。詳しくは、婦人科をおとずれる女性の膣内を診察するための器具だそうです。
私は両手で口を覆ったまま、それが装着されるのをじっと待ちます。やがてクスコはその口を大きく開き、私のことを禁断の扉の向こうへと導くのでした。
女性にとっての究極の快楽とは何なのか、そんな問いかけがどこからか聞こえたような気がして、私は準備された手鏡で自分のそこを映し出し、ようやく納得のいく解答を得たのでした。
そこにはピンク色の粘膜に覆われた子宮口がありました。つまりは赤ちゃんの出口で、命の営みが始まる場所でもあるのです。白く見えているのは彼らの精液でしょうか。
そんな神聖な領域を冒そうとしている彼らに対し、私は戸惑いを隠しませんでした。
「大丈夫、危なくないから」
「こう見えて俺、免許持ってんだ」
「それって医者じゃなくて車の免許だろ?」
「まあな」
「それじゃあ触診しちゃいますか」
媚薬クリームをたっぷり付けた男の指が、クスコによって無防備に開花した私の内部に入ってきます。
「いや……、そんなとこ……」
まだどこも触られていないのに、緊張の解けない私はぎゅっと拳を握り、その瞬間に備えて下唇を噛みます。
そして手の平に汗が滲み出した頃、とてもこの世のものとは思えない陰湿な感触が、私の膣壁をねっとりと撫でてきました。
「ひいっ?」
ぞくぞくぞくっと鳥肌が立ち、膣圧がクスコを締め付けます。けれどもぽっかりと空いた空洞が閉じる気配はありません。
「こんなことされて愛液垂らすなんて、彼女はやっぱり変態だな」
ふたたびおこなわれる理不尽な触診に、私は今度こそ腰をくねらせて身悶え、ありのままの声であえいでしまうのです。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、ああっ、もっと、あんっ、もっと、してっ、あっ、いいっ、気持ち、いいっ……」